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FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP 『ソーラーカーレース鈴鹿2011』。DREAM/CHALLENGE/OLYMPIAクラス決勝。 昨年までの4時間2ヒートから、今年は5時間1ヒートの勝負に。レース中の天候は、おおむね晴れではあったが、途中、雲に太陽が遮られ陰がおぼろになる状況もあり、ペースを維持して良いか迷う場面もあった。 レースは正午にスタート。CHALLENGEクラスの紀北工高が、モーターコントローラへの過電圧により、ピットスタートとなった事以外は、大きなハプニングはなかった。序盤、トップOSUのすぐ背後に芦屋大がつく。2台のラップタイムは4'20前後。3位のDREAMクラスアステカ・レーシングチームは4'50。それに続くCHALLANGE勢のTeam MAXSPEED、堺市立、柏会は、5'30台。 スタート1時間が経過して、なおトップの2台は、4'30前後のラップタイムで、予定通り周回を重ね続ける。 ところが、スタート1時間50分を経過した頃、それまで30秒差でOSUにつけていた芦屋大は、黄旗区間での追い越しで、10秒のピットストップペナルティを受けてしまう。このペナルティにより2台の差は、2分30秒に広がってしまう。 レース開始2時間が経過し、OSUがルーティンのピットイン。ドライバー交代と前輪2本の交換を終え、芦屋大の40秒前に復帰。その30分後、今度は芦屋大がピットイン。前後3輪のタイヤ交換とドライバー交代で、コース復帰。その後芦屋大は、4分10秒前後のラップを連発し、OSUとの間を詰めにかかり、ついにOSUをかわして、ラップリーダとなる。 しかし、4輪のOSUと比較して3輪でタイヤが厳しい芦屋大は、レース残り1時間で再びピットイン。2回目のタイヤ交換を実施。そのピットインの間に、OSUにかわされ、OSUの後方約30秒でコースに復帰。 2回目のタイヤ交換を終えコースに戻った芦屋大は、本日の最速4"01.525をたたきだし、ついにOSUの2秒後ろにまでつくが、OSUが抜けずに、徐々に間隔が開き始めてしまう。このまま抜けずに勝負で終わるかと思われたレース時間残り10分、なんと先を行っていたOSUが、スローダウン。シケインで芦屋大にかわされると、次のS字を上ることができずに、車を止めてしまう。 芦屋大もペースが上がらない状況で、その周はタイムを落としながらも何とかコントロールラインを通過するが、次の周回でS字に止まるOSUを1LAPした後、ダンロップコーナーで車を止めてしまう。その後5時間のレース時間が終わり、コントロールラインにチェッカーが掲示された為、この時点で優勝が決まっていたが、芦屋大は車を再スタート。なんとかコントロールラインを通過し、3年ぶりの優勝となるチェッカーの祝福を受けた。CHALLENGEクラスのトップ争いも熾烈で、終わってみれば上位4チームが同一周回の中、Team MAXSPEEDがクラス3連覇を達成した。(s)
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1ヒートとなることで、これまでレース後、および翌日のレース前に行われていた太陽光による充電(通称:甲羅干し)が無くなるなどのレースの運営にも大きな影響を与えている。一般的に、翌日のためにバッテリを使い果たすことは無かったため、その余力を+1時間に費やした場合、これまでの4時間耐久レースと同様なラップタイムが刻めるものと予想された。そのため、大きく異なってくるのはタイヤのマネジメントとなる。とくに3輪で高速走行を行うチームにとって、タイヤ交換を考えなくてはならなくなった。 このような状況を踏まえて、スタート前のチームメンバーにインタビューを行いました。
FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP 『ソーラーカーレース鈴鹿2011』。太陽電池の出力が480W以下に制限されるENJOYクラス決勝4時間耐久。今年は高校生クラスのENJOY Iと、大学/社会人のENJOY IIが混走で行われた。 レースは、朝7時にスタート。スタート前、空は雲が多かったが、レース中の天候は、夏らしい晴天に。序盤、オープニングラップこそ逃したものの、2周目でトップに立った昨年優勝の平塚工科高校は、レース開始30分で後続に1分のリードを築く。それに続くのは、宇都宮工業高校、オリンンパスRS、若葉会、千葉黎明。 今大会唯一の初参加となるチーム江東は、思った程発電が上がらず、予定外のピットイン。カウルを開けて電気系統をチェックし、コースへ復帰。 ドライバー交代にはまだ早いスタートから1:11後、平塚工科高校がピットイン。リヤタイヤのパンクでタイヤ交換を実施しコースへ戻るが、このトラブルでトップに1LAPの差をつけられ5位へ後退。その後トップを上回るタイムで、じりじりと間隔を詰め、レース半ばの2時間前後で各チームがドライバー交代を行う頃には、3位に浮上。 レース残り時間1:30を過ぎた頃、ドライバー交代のため、平塚工科は本日2度目のピットイン。ピットアウト後、本レースのファステストラップとなる5'16のタイムを出し、数周のうちに、先を行く2台をとらえ、一気にトップへと躍り出る。さらに30秒のアドバンテージを得た後、2位のオリンパスRSとペースを合わせリードをキープ。それに着いていけない3位の宇都宮工業高校は、じわりじわりと間隔を広げられてしまい、遅れていく。 残り30分、5位を走行していた101若葉会が、シケインでオーバーラン。グラベルから出られない。マーシャルによって、押し出されるまでタイムロスで4分程度のロスし6位へ後退。 スタートから4時間が経過した、午前11時。コントロールラインにチェッカーが掲示された。最後まで5'30台をキープしトップを走り続けた平塚工科高校は、そのままトップでチェッカーを受け、連覇を達成。3位宇都宮工業高校とともに、6分台までペースを落としたオリンパスは、2位をキープ。4位に千葉黎明高校、グラベルに足を取られた若葉会ソーラーカープロジェクトは、最後に神戸高専を抜き返して5位入賞。(s)
FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP 『ソーラーカーレース鈴鹿2011』初日。今年はDREAM CUPの冠が外れ、開催日程も、今日金曜に公式車検とフリー走行。明日土曜に、ENJOY4時間の決勝と、昨年までの8時間2ヒートから、5時間1ヒートに短縮されDREAM/CHALLENGE/OLYMPIAクラス決勝が、午後に行われる日程となった。 本日の鈴鹿は、車検が行われた午前中は雨が降ったものの、昼過ぎから夏の日差しが回復し、フリー走行が始まる頃には、路面は完全にドライ。 まずは480WクラスのENJOYクラスのフリー走行が13:30より1時間30分。続いて、15:30よりDREAM/CHALLENGE/OLYMPIAクラスのフリー走行1時間30分が行われた。 本日のフリー走行の結果で、明日決勝のスターティンググリッドが決定されるが、耐久レースであるソーラーカーレースでは、その順位はあまり重要視されない。しかし、例年トップ争いは、耐久レースとは別に各チームの意地の見せ所となる。 ENJOYクラストップは、昨年クラス優勝の平塚工科高校。今年も唯一の異形コンセプトの車体で、連覇を狙う。DREAM/CHALLENGE/OLYMPIAクラスでは、昨年レース終盤の追突で優勝を逃した芦屋大が、昨年の自己記録を1.7秒縮めるタイムで、ポールをとった。 明日の予報はおおむね晴れだが、午後曇る予報も出ている。今年から5時間一本勝負となるDREAM/CHALLENGE/OLYMPIAクラスでは、日をまたいだ天候の駆け引きの要素はなくなるが、1日あたりのレース時間が長くなったことにより、従来よりもタイヤの摩耗が懸念され、天候によっては2回のタイヤ交換が必要となるチームも。ENJOY決勝は午前7時、DREAM/CHALLENGE/OLYMPIA決勝は正午にスタートする。本サイトでは本日のフリー走行に続き、決勝レースのUstream生中継を予定している。(s)
OLYMPIA/DREAM/CHALLENGEクラス フリー走行結果
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