103JAGつくばソーラーカーチームは大径アルミパイプを使った個性的なフレームでお馴染みのチームです。アルミ板と木材で作られたウッドステアリングも美しく仕上げられています。今年から自作のコア抜き機構(可変界磁機構)を搭載して、性能アップを狙っています。コア抜き機構とは、巻き線の巻いてあるコアの部分(車体に固定されていて、回転しない方)を、回転するマグネット(ホイールと一緒に回転する方)から横方向に引き抜くことで、マグネットを弱くしたのと同じ効果が得られ、モーターを高回転型にすることができます。具体的にはS字の登りではコアを入れた状態で低回転高トルクモーターとして使い。グラントスタンド前の下りストレートではコアを抜いて高回転型モーターとして最高速を伸ばして使うことができます。このように既存の車体を使いながら、改良ポイントを見つけて改善していくのは重要なことですね。
右は以前から採用のシンプルなフロントサスペンションです。シンプルな構造は魅力的ですが、サスペンションがストロークするとキャンバー変化が大きい(前から見てタイヤが傾く)ので、サスペンションは固めに設定する必要があるかもしれません。エアサスは簡単に硬さを変えられるのがメリットですが、タイヤの寿命を考えるとしなやかにストロークさせたいので悩ましいところです。
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