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オーストラリアで開催中の大陸縦断ソーラーカーレース:ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge: WSC)。本日は、ヒドゥンバレーサーキットで、予選が開催された。 東海大学は、2009年大会と同じ2'07.07のタイムで5位と、当初の計画どおり本戦スタート時に遅れることはない十分なポジションをキープできた。トップは、オランダのTeam Twente(2'02.2)、2位Nuon Solar Team (2'02.5)、3位ミシガン大(2'03.01)、4位UNSW(2'04.33)。 明日の本戦は、この予選順に1分おきにスタートとなる。ダーウィンスタートは、ダーウィン時間午前8時30分。気になる天候だが、初日の走行区間となるダーウィンやキャサリンでは、雷雨の予報が出ているが、本日雨の予報となっていたダーウィン市内のヒドゥンバレーサーキットは、写真のような晴天であり、天気予報の通りの天候となるかは、微妙。(s)
オーストラリア大陸縦断ソーラーカーレース:ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge: WSC)。本日までの3日間は、市内のフォスキー・パビリオン(Foskey Pavillion)にて、参加全車両の公式車検が行われた。そのフォスキー・パビリオンにほど近いヒドゥンバレー・サーキットでは、公式車検を終えた各車が、明日の予選にむけて最後の調整を行っていた。 予選は、明日午前にヒドゥンバレー・サーキットにてタイムアタック形式で行われる。この順に従い、オーストラリア縦断3000km本戦の出走順が、決定される。(s) 関連リンク:
2年ごとに開催される豪大陸縦断ソーラーカーレース:ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge: WSC)の開催まで、残り1ヶ月を切った。今年の大会には、21の国と地域から42チームがエントリーしている。 前回大会で、太陽電池搭載面積6平米のチャレンジクラス優勝車の平均速度が100km/hを越えたため、安全面を考慮し、今大会のレギュレーションでは、上位勢が採用していた高効率の化合物太陽電池の搭載面積が3平米に制限。一方、比較的発電効率の低いシリコン系太陽電池は6平米のままとなったため、前回まで化合物太陽電池を搭載していた上位勢のほぼすべてが、シリコン系太陽電池を搭載。シリコン系太陽電池の高効率製品は、化合物太陽電池のそれと比べて、金額面でも入手しやすいことから、太陽電池の変換効率による差がつきにくくなった。そのため、今年のレースは混戦が予想されている。
日本からの参加は3チーム。前回優勝の東海大学チャレンジセンターは、車体形状に大きな変更はないが、1Kカーボンクロス採用のシャーシやパーツの軽量化等による全重量20kgの軽量化。全幅全高をそれぞれ50mm小さくする等の改善による空力性能の4%向上。太陽電池は参加車中唯一となる、パナソニック(三洋電機)製HIT/変換効率22%は、通常のシリコン結晶系太陽電池と比較的して高温時の発電低下が少ないと言われている。パナソニック製のリチウムイオン電池、ミツバ製ダイレクトライブモータと主要コンポーネントを純国産でそろえ、大会2連覇をねらう。
前大会で東海大に5連覇を阻まれ2位で終わったオランダ:TU Delft大:Nuon Solar Teamは、優勝奪回を期してNuna6を投入。同チームとしては初となるシリコン太陽電池を搭載したNuna6は全長4440mmと非常にコンパクトに仕上がっていて、軽量化と空力性能向上により、前回車両よりも10%走行性能を向上しているという。チームは既にDarwinに到着していて、車体の整備を開始している。 前回3位の伝統のミシガン大。11台目となるQuantumは、6月後半にアメリカ国内でのモックアップレースを終え、万全の体制で大会に臨む。
豪オーロラは、エントリー上は、新車のAurora Solarisとなっているが、同チームサイトではAurora Solarisは2013年の参加となっているため、今年は従来のAurora101での参加となる可能性が高い。前回4位でシリコン太陽電池クラス優勝、太陽電池だけの走行によるギネス記録(88km/h)を持つ豪ニュー・サウス・ウエェールズ大(UNSW)は、各パーツの軽量化を行ったIVy MkIIでの参戦。 ベルギーUmicoreのIMAGINEは、集光器を備える化合物セルのパネルとシリコンセルのパネルの両方をテストし、レースまでにどちらかを選択するとのこと。 上位チームの太陽電池変換効率はいずれも22%程度。モータの変換効率も97〜98%と高く、バッテリも5kWh程度となり、この主要パーツの性能差は見えにくいため、ボディの空力や軽さなど性能が重要になってくる。また、今回はソーラーカー用タイヤに関するレギュレーション運用が厳しくなり、2009年大会で採用チームが多かったダンロップ製タイヤが使用できない。ミシュラン製ラジアルタイヤもメーカーにより2011年仕様のみが適合するとされているため、レースに使用できる低転がり抵抗タイヤを確保できるか否かも、勝負のキーポイントになる。 ダーウィンスタートは、10月16日現地時間午前8時。もっとも速い車のアデレード到着は、5日後の10月20日午前となる見込み。なおZDPは、本大会期間中、東海大チームに同行し、現地からの大会速報を行う予定。(s) 関連リンク:
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