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2018WEM キムヒデ車検レポート 2018/05/04 17:00

いやぁ、みんな元気かい?
昨年は、いろいろと忙しくなって大潟村に来られず、大会レポートを書けずにいました。秋田といえばキムヒデレポート発祥の地。ということで?、2年ぶりのキムヒデレポートをはじめますよー。


 

大潟村に来てみると、村内中心部付近に、なんとセブンイレブンもローソンができているではないですか。びっくりですね。どちらか片方ならわかりますが、ほぼ同時に2店舗です。熾烈なライバル争いは、大潟村ソーラースポーツに限らず、繰り広げられている現実を目の当たりにしました。5月3日には、ホテル・サンルーラル内でセブンイレブンによるオーナー募集説明会のようなもの?も行われていたようで、もしかすると村内への固め打ちを狙っているのかもしれません。


 

TTR, FURUKAWAのFEMT。チーム名のTTRの意味はと聞くと、諸説がありよくわからないとのとの回答でしたが、どうやらTry The Record の略なんだそうです。では、車名のFEMTは?と聞くと、これまた諸説があって、その中で有力な説を聞きました。これはフェムトと読んで、10のマイナス12乗という意味だそうです。小さなことからことから、こつこつとやっていくということなのだそうですが、それじゃあ小さすぎるだろっ!!ボディの側面には、大会の公式バッテリを提供する古河電池のキャラクターのバッテリー君と仲間たちが勢ぞろい。カーバッテリーの「バッテリー君」は業界ではすでに有名?なのでよいとして、黒いのがバイク用の「バイ君」、白いのがリチウムイオン(Li-ion)の「リオンちゃん」。ノッポなのは産業用蓄電池の「ちくでん」。これらの4種類が揃うのは、大変珍しいこととのことですが、そもそもバッテリー君とリオンちゃん以外を知りませんでした。さて、車体の方も紹介しないとですね。メインフレームの素材には木材が使われていて、エコフレンドリーな設計とのこと。


 

最近の流行りは何だろう?と思って参加車両を見てみると、トヨタが発表したアルミテープによる空力チューンを参考したものがありました。岩手県立盛岡工業高校と、秋田県立大舘工業高校が採用していました。効果については、たとえあったとしても確認できないほど小さいレベルだと推測しますが、それでもやってみたくなるのがエコカーレース。実は、2017年型東海大学ソーラーカーTokai Challengerも、テールのブレーキランプ付近に導電性粘着剤が使われたアルミテープが貼ってあります。


 

お次は、キャラクター系を紹介します。横手清陵学院の中高一貫号は仮面ライダー「エグゼイド」をモチーフにしたボディデザインだそうです。一方、高電圧注意ステッカーは、エコノムーブでは30V以上の電圧を使用する場合に表示が義務付けられています。秋田県立大曲工業高校は、この業界にありがちな高電圧注意ステッカーを貼っていました。アッパーカウルの外側に貼っていて、これでレギュレーションを満たせるのかはよくわかりませんが、意味は通じるのでありかなと。


 

電子ホーンには、動力源と独立した配線であれば電池が使えるのですが、これがなかなかの曲者。9Vの積層型乾電池006Pはよく使われるものですが、エコカーレースでは、このソケットが接触不良や断線の原因になることが多いようです。team EVFのF-05はでは、車検中に、まさにこの症状が発生。とりあえず、その場は対処できましたが、高品質な製品を選ぶなどの対策を行うようにしましょう。大潟村関係者を悩ませたのはWe?大潟村の志(写真右)。こういうチーム名を名乗るからには、大潟村村民ではないかと考えたが、該当する住民がいない。「いったい、どこのチームなんだ?!」ということで、正体不明であったのでした。結局のところ大森学園の教員と学生チームとのことでした。がんばってください。


 

ここで、ベテランチームを紹介しましょう。左は籾井基之氏率いるZero to Darwin ProjectのTachyon。どこか新しいところは?というと探すと、フロントスクリーンが新調されていました。定尺板から2枚を取れる量産体制が確立できたとのこと。ちなみに、レース終盤に倍電圧は使わないそうで、昇圧型DC/DCコンバータを使用するのだそうです。スイッチや配線が重くなるのを嫌ったそうです。Team ENDLESSも、エンドレスで活動を続けていますが、何か新しいところは?と聞くと、ことしは女性ドライバーが新しくなったそうです。車体の方は、減速時にはキャパシタ回生ではなく、バッテリーへの昇圧回生をプッシュボタンのみで行えるようになっているそうで、操作性も考慮されているように感じました。難しい方が燃えるからいいというドライバーに対し、チームメンバーは「まぁまぁ」となだめていました。


なんといっても、今回のWEMでの注目ポイントは、K.I.T.金沢工業大学十河研究室のMAMETANK。リア側に振動で発電を行うことができるリニア発電機を搭載したサスペンションを装着してきました。シリンダーのような太い部分の内部は、放射状に磁場を発生させるように永久磁石が配置され、そのエアギャップ中にコイルを配置するという感じ。スピーカーのボイスコイルのようなレイアウトであると思えばイメージできるかな。磁石とコイルが相対的に動くことで、フレミング右手の法則にしたがった起電力が発生する。今回は、発電試験のみとのことでしたが、将来的にはキャパシタなどに電力を貯めたいとのこと。現在のところ、発電部の重さは8kgほどになるため、なかなかエネルギー的なメリットを得ることは難しいと思われるが、将来につながるチャレンジとして評価できるだろう。ちなみに、DDモーターも、ミツバのものを見よう見まねで自作したものだそうです。

 

最後のネタは、大会関係者向けに配られたお弁当。リポビタンD付でした。このリポビタンDのラベルですが、3月くらい?に変更があったようで、ギヤ周辺のブルーの背景にグラデーションがかかって、全体的に色調が明るくなったような感じです。細かいですが鷲のマークも、黒から紺色に変更されたように思います。そして、会場に現れた移動販売車「潟の店」。大潟村内にあるサンルーラルの産直店とのことで、冷たい飲み物や、食べ物、お土産などを販売していました。それとは引き換えに?、ババヘラアイスは来ていませんでした


ひさびさのキムヒデレポートでしたが、どうだったかなぁ?
それじゃあまたねー、アディオース!(k)


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