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2016WEMGP第2戦、2016 World E.V. Challenge in SUGO。今年の大会では走行に使用する鉛蓄電池が従来の古河電池製FPX1275(7.5Ah/20HR)4個から、 同サイズで質量効率を15%アップさせた同社製の新型:FPX1288(8.8Ah/20HR)4個に変更。車体の安全に対するレギュレーションも強化され、EVエコランレースとしては珍しく、制動灯の搭載が義務づけられた。 朝方は霧雨によりウェット気味だったコースの路面も、決勝がスタートする頃には完全にドライに。天候は曇り。2時間の決勝レースは、午前10時30分にスタートした。 スタートから序盤にレースをリードしたのは、PROJECT MONO◇TTDC/MONO-F。最初の30分で後続のfirst step AISIN AW/つばさ54号に1分以上の差をつけ先行。その2台に続くのは、チーム”ヨイショット!”ミツバ/ULTIMATE TESLA'16。3台のラップは4分台で、特にMONO-Fとつばさ54号は、時折4分を切るタイムも刻みながら、レースは進んでいった。 つばさ54号は、昨日の公式練習でベストラップを記録し、決勝レースのポールポジションを獲得したが、公式練習走行中に横転し、ストップ。車体は応急措置でなんとか回復したが、公式練習で本番想定のシミュレーションを完走出来ていない為、新型バッテリーのペース配分が手探り。MONO-Fのリードをつめるべく、中盤にペースをアップ。3'50前後のラップを連発してMONO-Fをとらえ逆転し、さらにリードを広げる。 ところがレース半ばのスタートから1時間が経過した頃、16周目途中のつばさ54号は、競り合った他車に押し出される形で今日も横転。幸いこのアクシデントでは車体へのダメージ少なく再スタートを切るが、2分30秒近いタイムを失い再びMONO-Fにリードを許してしまう。その後つばさ54号は、レース終了30分前に再びMONO-Fに追いつきトップを奪うが、チェッカー11分前にパンクに見舞われ、コース上でストップ。リードを保つのに十分なエネルギーを残しながらも、今日のレースを終えてしまった。 優勝はPROJECT MONO◇TTDC/MONO-F(28周)。淡々とトラブル無く走り手堅い勝利。WEM GP戦では秋田に続き連覇となり、全3戦となる可能性もある今シーズン、GP戦連覇に大きく近づく一勝を菅生で手に入れた。2位はチーム”ヨイショット!”ミツバ/ULTIMATE TESLA'16(27周)。first step AISIN AW/つばさ54号は、終盤に止まりながらも、3位25周。 WEMGP戦次戦は、2016NATS EV競技会(11月5日/日本自動車大学校 Automotive Park)。(s) 関連リンク:
今年で24回目の開催となるWorld Green Challenge(WSR/WSBR)が、8/7-12に秋田県大潟村ソーラースポーツラインにて開催された。今年はWSBR部門(バイシクル)の日程がソーラーカーレース鈴鹿/ene-1と重なってしまったが、WSBR部門のエントリー台数は昨年とほぼ変わらず、WSR部門(ソーラーカー)については増加の傾向が見られた。
競技は晴天に恵まれ、WSC2015クルーザークラス2位の工学院大学ソーラーチーム:OWLが、WSR部門に今大会から新設されたクルーザークラスに出場。大潟村らしい本大会のレギュレーションに従い、米10キロを搭載。3日間で51周を走行し、大会新記録の周回数※で、総合優勝となった。(s) ※大潟村ソーラースポーツラインは、2003年北部排水機場の工事で北側折り返し地点が手前になり1周31kmから25kmに短縮されている。大会中の最長走行距離記録は1994年ホンダ・ドリーム(31km45周)。 関連リンク: |
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