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2014 ワールド・エコノ・ムーブ2日目。天候は朝から曇り。午前中は、今回初開催のミニカートレースが行われ、WEM本戦レースは午後1時にスタートした。 1周目、8分を切るラップで、フロントローから飛び出したfirst step AISIN AWのつばさ54号が、最初にコントロールラインを通過。続いてPROJECT MONO◇TTDC/MONO-F、3番目に通過したのは、36位から一気に順位を上げてきたZDPのTachyon。Tachyonは7分30秒台のラップを重ね、3周目にはトップに立つとレースをリード。その頃には同じく後方からスタートした東海大のファラデーマジック2もMONO-Fの背後へと迫る。それに続く上位勢は、Team UNLIMITED/Quasar KAI、アヒルエコパレーシング東郷/Pursuiter、Team ENDLESS/リボンGo!。レース序盤は、心配されていた雨は降らず、比較的平和に周回が重ねられていった。 そしてレース中盤、今日も上位勢を、パンクが襲う。13:45 Quasar KAI、14:08 Tachyon、14:18Pursuiterと、今日も次々とバッテリーを使い切ること無く、今年のレースを終えてしまう。 しかし今日の波乱は、これだけでは終わらなかった。レース開始1時間後ぐらいから、時折ぽつぽつと降り始めていた雨は、残り30分頃には路面の色を変える程度の降りとなる。MONO-Fは、雨の水滴で視界が悪くなり、フロントスクリーンを外しての走行を強いられる。一時は2位を走行していた東海大ファラデーマジック2も、視界不良でやむを得ずペースダウンし、後退。 各車がトラブルに巻き込まれる中、つばさ54号は淡々と周回を重ね、残り2分33秒で、ついに15周を完了。16周目に突入し、そのまま2時間のレース終了を迎え、大会新記録の91.969kmの記録で、大会2連覇を達成した。2位にはPROJECT MONO◇TTDC/MONO-F。昨日の公式練習には届かない84,075km/14周の記録ながら、大潟村デビュー戦で、ポディウムをゲット。3位には安定した走りのTeam ENDLESS/リボンGo! (13周/81,088km)が入賞した。(s) 追記(2014/05/09): 2014 WEM 本戦結果 (モータとタイヤはZDP独自調査結果による)
WEM2014本戦の折返し地点の様子。
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2014 ワールド・エコノ・ムーブ、初日は車検と公式練習が行われた。午前中から始まった車検は、正午を少し過ぎた頃までかかったが、公式練習は当初の予定通り、午後1時にスタートした。気温は昨日より3度程度低い15度、快晴。南西の風4-5m/sが冷たい。 1周目、最初にコントロールラインに表れたのは、連覇を狙うfirst step AISIN AWのつばさ54号。続いてコントロールラインを通過したTeam UNLIMITED/Quasar KAIは、昨年3位入賞のTeam BIZON/KAIに、Team UNLIMITEDが開発した独自DDを搭載しての出走。さらにZDP/Tachyon、PROJECT MONO◇TTDC/MONO-F、東海大学チャレンジセンター/ファラデーマジック2、アヒルエコパレーシング東郷/Pursuiter、Team ENDLESS/リボンGo!が続く。序盤、上位勢ではMONO-Fが少しずつ後退する中、Quasar KAIとTachyonがつばさ54号を追う展開。 このまま終盤まで硬直するかと思われたが、レース中盤のトップ集団7周目、まずは東海大FM2とQuasar KAIが、パンクで停止。続いて8周目、折り返し地点で、つばさ54号をかわしてトップに立ったTachyonも、パンクでレースを終了してしまう。後半から上位を追い上げる作戦だった、チーム”ヨイショット!”ミツバのULTIMATE TESLA '14は、シビアなハンドリングとスクリーンの曇りに苦戦。早めにピット前に停止し、本日のレースを終える。 その後も、first step AISIN AWのつばさ54号は、独走。2時間経過後ちょうど15周のコントロールライン上で停止し、本日の公式練習をトップで終了した。2位は序盤ペースを押さえながらも、最後まで走行を続けたMONO-F、14周。3位はアヒルエコパレーシング東郷/Pursuiter。余裕を持って2分間にピット前で止めての、14周の記録。 明日の決勝は、本日の公式練習順でのグリッドとなる。明日の天気予報では、現時点で日中は曇り。当初予報されていた雨は、夕方以降となっている。明日の決勝レースは、13時から2時間の予定。(s) 2014 WEM 公式練習結果 (モータとタイヤはZDP独自調査結果による)
本日の折り返し地点の映像です。折り返し地点では、センターラインをまたがないように、お願いします。
バッテリーに蓄えられた僅かな電気エネルギーで、誰が一番遠くへ行けるのか? 明日からの公式スケジュールに先立ち、コースとなる大潟村ソーラースポーツラインでは、本日一足早く会場に到着した各チームによる、フリー走行が行われた。 昨年大会でZDP Tachyonの5連覇を阻止し、参戦11年目で悲願の初優勝を果たした first step AISIN AW/つばさ54号、昨年WEM GP最終戦NATSでデビューウィンを飾ったPROJECT MONO ◇ TTDC/MONO-Fは、共に今朝早くから決勝レースを想定したペースでの走行を繰り返していた。今年の優勝争いは、連覇を目指すつばさ54号、1ヶ月前にテストランも行い、準備万端で挑むMONO-F、昨年は2位に甘んじたが優勝奪回を目指すZDP/Tachyonが、15周を巡る三つ巴の勝負が予想される。 注目の新車は、チーム”ヨイショット!”ミツバのULTIMATE TESLA '14。同チームは、かつて、ガソリンエコランで低燃費世界記録を出したファインシーキャロルの型を借り、車体を製作した事があったが、今回は同様にTeamBIZON/GILLES-Sの型を借り、ボディーを成形。内部はオリジナルで設計・作成し、リヤステアは油圧式を採用。昨年13周を走り、今年は空力を改善してきたマイナーチェンジ版のPROJECT MONO ◇ TTDC MONO-X^3や、同じく昨年の記録13周で並んだアヒルエコパレーシング東郷/Pursuiter、Team ENDLESS/リボンGo!と共に、上位争いにどこまで絡んでくるのかに注目。 昨年、車体製作開始から3年越しのデビュー戦で、自身が目標としていた14周完走を果たしたチームトシヤン/TJ・Rideや、昨年大会のトップ10に入っていたTeamBIZON、チームスーパーエナジーが欠場となっているが、かつて大会5連覇を達成した東海大学チャレンジセンターのファラデーマジック2が、久々に鉛電池部門でエントリーしている。ドライバーが新人ながら、車体の実力はまだ一線級であり、本大会のダークフォースと言える。 また、今年の大会では、規定のシャーシとモータを使うことが決められた、EVミニカート・レースも開催されることになり、初開催ながら10台がエントリーした。 本日の大潟村ソーラースポーツラインの天候は午前中晴れ、徐々に冷たい風が強くなり、午後曇り一時雨で、夕方には晴れ間が戻った。車検・公式練習が行われる明日5月4日のの天候は、晴れが予想されているが、決勝が行われる5月5日は雲が多くなり、一部で雨も予想されていて、現時点で微妙なコンディションはとなっている。(s) |
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