大会規定では搭載する鉛バッテリーは制御弁式(いわゆるシールドバッテリー、MF=メンテナンスフリーバッテリーと呼ばれるもの)であることが要求されています。これは安全性上、アクシデント等によりバッテリーケースが破損した場合も希硫酸が漏れないようにとの配慮です。その中で市販品から規定搭載量の80kg以下になるものを探すと採用候補になるのが古河電池のFPX12240とFT-LB20Lで、ほとんどのチームがこれのどちらかを搭載しています。エンジョイクラスの101オリンパスRSと23柏会が、今年パナソニックから発売された新製品でクラウンハイブリッドの補機用のバッテリーを採用してきました。
http://panasonic.jp/car/battery/caoshv-iss/index.html
柏会で電気系を担当する松山さん曰く「かなり良いですよ」とのこと。カタログデータで比較してみると確かに良さそうです。ただし1個あたりの重量が重いため80kg以下に収めるために搭載数は最大5個となり、電圧は12V×5個=60Vになります。ミツバ製のソーラーカー専用インホイールモーターを使う場合、通常は12V鉛バッテリーを8個直列でソーラーカーレース鈴鹿に丁度良い速度が出せますが、電圧が低くなるとその分速度が出なくなります。
・パナソニックcaosハイブリッド車用バッテリー
形式:S65D26
容量:57Ah(20時間率)
重量:16kg
5個搭載可能 12V×57Ah×5個=合計3.42kwh
・古河電池 小形制御弁式鉛蓄電池
形式:FPX12240H
容量:24Ah(20時間率)実力で4時間率28〜29Ahあり
重量:9.4kg
8個搭載可能 12V×29Ah×8個=合計2.78kwh
・古河電池 スカイライン用MFバッテリー
形式:FT-LB20L
容量:27Ah(5時間率)
重量:8.5kg
9個搭載可能 27Ah×9個=合計2.92kwh
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