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2013年仕様 Tokai Challenger、公開 |
2013/08/27 20:00 |
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東海大学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクト・ソーラーカーチーム(東海大学ソーラーカーチーム)は、2013年10月6日から開催される豪縦断ソーラーカーレース:ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC2013)に出場する、新型 Tokai Challengerを公開した。
2013年仕様のTokai Challengerは、2013年大会のChallengerクラスレギュレーションで4輪が義務化された為、従来の3輪から4輪に変更。空力解析による結果より、空気抵抗低減を優先したカタマラン(双胴)型を採用した。コックピットは、WSCの競技時間が日中8時から17時で午後が長く、コースとなるスチュアート・ハイウェイをほぼ一直線に北から南に向かって走行するため、キャノピーによる陰の影響を考慮し、左側コックピットを選択。キャノピーの素材も光の透過を考慮し、全面透明キャノピーを採用した。
本大会参加車両中唯一供給のパナソニックHIT太陽電池モジュールは、太陽電池の反射防止膜や高反射充填剤の採用により、モジュール効率を0.5%(定格出力:30W)向上。HIT独自の高温及び曇天に強い特性をライバルに対するアドバンテージとする。蓄電池のLi-ionバッテリーはPanasonic製の最新仕様であるNCR18650Bを採用し、2011年時より、トータルで0.2kwhの増となった。
車体は、東レ製カーボンによるCFRP成型によるカーボンモノコック。4輪による車体増を全体で15kgに押さえ、車体重量は150kgを切ると発表されている(発表時一部装備が未搭載のため、現時点での推定)。ミツバ製ダイレクトドライブモータ及び三島木電子製MPPTは、改良により、従来品よりも効率を向上。綿密な空力解析により4輪化による空力悪化を最低限に抑えることができた事もあり、全体としては晴天時の予定速度:85km/hと、2011年の車体と比べて、それほど遜色ない性能が実現できたとのこと。
表:Tokai Challnger 2013 vs 2011諸元比較
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2013年仕様 |
2011年仕様 |
全長 |
4495 mm |
4980 mm |
全幅 |
1795 mm |
1590 mm |
全高 |
1008 mm |
880 mm |
重量 |
149 kg (推定) |
134 kg |
トレッド |
1166 mm |
1250 mm |
ホイールベース |
2039 mm |
2050 mm |
最高速度 |
150 km/h(理論値) |
160 km/h(理論値) |
平均速度 |
85 km/h |
90 km/h |
ブレーキ
(フロント) |
油圧ディスク |
油圧ディスク |
ブレーキ
(リヤ) |
油圧ディスク&回生 |
油圧ディスク&回生 |
太陽電池 |
パナソニックHIT太陽電池6m2
変換効率22.5% 1.350kW |
パナソニックHIT太陽電池6m2
変換効率22.0% 1.32kW |
MPPT |
昇圧型 変換効率98.5%(代表値) |
昇圧型 変換効率98% |
バッテリ |
パナソニック リチウムイオン電池
NCR18650B 5.2kWh |
パナソニック リチウムイオン電池
NCR 18650A 5.0kWh |
モータ |
ミツバ ブラシレスDC DDモータ
変換効率98%以上 |
ミツバ ブラシレスDC DDモータ
変換効率97% |
ボディ |
炭素繊維強化プラスチック
(CFRP) モノコック |
炭素繊維強化プラスチック
(CFRP) モノコック |
タイヤ |
MICHELIN Radial X 95/80 R16 4本 |
MICHELIN Radial X 95/80 R16 3本 |
ホイール |
Toray Carbon Magic製
16インチCFRP |
GH Craft製
16インチCFRP |
チーム監督:木村英樹教授のコメント
『レギュレーションが変わり、東海大としては20年ぶりに4輪のソーラーカーを開発した。センターキャノピー型の形状も検討をしたが、空力解析の結果、非対称のタカマラン型を、皆で採用した。新レギュレーションは全長が短く変更され、キャノピーも大きいものが求められるようになり、6平米の太陽電池を貼る場所の確保に苦労した。特に示し合わせたわけでも無い、前回・前々回大会2位Nuonや同3位ミシガン大が、それぞれの開発の結果、奇しくも同じ形状を採用した。この形状が、今回の大会で優勝すると確信している。
4輪となったことで、サスペンションやタイヤも一つ増え重量増となったが、それも最小限に抑えることができた。空力解析をぎりぎりまで続けた結果、最終的には前回大会の車両と比べてほぼ同等まで改善することができた。太陽電池や蓄電池、モータ・MPPTもそれぞれ性能を改善してきた。
直前となった先週の大潟村ソーラースポーツラインでの試験走行では、いくつか課題も出たが、予想通りの性能を発揮できている。スタートまで残り少ないが、チーム全力で、大会3連覇に挑む。』
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車体は9月6日にオーストラリアへ空輸。先発隊が9月22日にメルボルンで受け取った後、陸送され、9月27日からトヨタ・ダーウィンオフィスで本格的な車体整備が開始される予定。翌週の車検及びヒドゥンバレーサキーットでの公式予選後、本戦のダーウィンスタートは10月6日(日曜日)。ZDPでは、東海大学チームに同行して、現地からの速報を予定している。動画での中継は、スタート/ゴール時のUstreamによる生中継も、計画されている。(s)
関連リンク:
パナソニックが東海大学のソーラーカーにHIT(R)高効率太陽電池と高容量リチウムイオン電池を供給 - Panasonicプレスリリース
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パナソニック、東海大学のソーラーカーにHIT高効率太陽電池など供給 - 日刊工業新聞
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Making of Tokai Challenger 2013 |
2013/08/18 00:00 |
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