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信頼できる情報筋より、WSC2013チャレンジャークラス適合の、新型:Tokai Challengerの詳細を入手した。 ボディー形状はこれまでの正常進化型のチャレンジャークラスレギュレーションに適合した4輪で、すでに新車の発表を行っている2011年大会2位Nuonや同3位のミシガン大と同じ、空力重視の非対称形状。HIT太陽電池モジュールの変換効率は、出力から逆算すると実効22.5%以上。HIT太陽電池モジュールは前回2011年に引き続き、2013年大会でも、東海大学のみのモジュール提供となると予想される。MPPTは新規開発され、従来よりも変換効率の向上が期待される。Li-ion電池は新型のPanasonicのNCR18650Bを採用。モータは新規開発のミツバによるスペシャル仕様。タイヤサイズは95/80R16であることから、ミシュランラジアルタイヤを従来どおり採用すると見られている。
車体製作は例年以上に遅れており、現時点での正式な発表は、8月下旬となる見込み。(s)
大潟村ソーラースポーツラインの夏の風物詩:ワールド・グリーン・チャレンジ(旧WSR/JISC,WSBR)。かつては世界3大ソーラーカーレースに数えられていたソーラーカー部門は、今年21回目の開催となるが、エントリーはわずか11台と残念な状況。燃料電池クラスの参加は遂にゼロに。 ソーラーカーの競技は7月25日にスタートし、27日までの3日間で行われた。今年はまだ梅雨の明けていない秋田県。大潟村ソーラースポーツラインの天候も曇りがちで、海からの風に雲が流れ、晴れ間が差す時間もあったが、時折雨も降るコンディションでの競技となった。今年の最終日のチェッカーは11時。優勝は、呉港高等学校/夢創心33周、2位青山学院大学ソーラーカープロジェクト/AGU aglaia(33周)、3位サレジオ高専ソーラーカープロジェクト/SALESIO(32周)。エントラントの減少については、今年の開催日程は学生の期末試験と重なり参加しにくいという事情もあるが、競技としての魅力作りという点での課題も残る結果となった。 ソーラーバイシクル部門は、市販自転車に規定パーツを組み合わせたカテゴリーAに7台、より改造範囲の広いカテゴリーB7台、EVエコランに太陽電池を搭載したミニソーラーカーのカテゴリーSに12台、その他1台の合計27台がエントリー。本日7月27日午後に車検が行われ、明日7月28日に決勝レースが行われる。(s)
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ダーウィンスタートまで4ヶ月と迫った豪大陸縦断ソーラーカーレース:ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge)公式サイトで、最新のエントリーリストが発表された。現時点でリストに掲載されているチームは、25の国と地域から45チーム(編注:公式サイトには26カ国47チームとの記載有り)。リストには日本から7チームが掲載されている。 2013年大会で競技の中心となるチャレンジャークラスは、従来のチャレンジクラスと比較して太陽電池の最大面積は6m^2と変わりはないが、4輪義務化(3輪禁止)や、視界等の安全規定が変更されている。このクラスに日本から参加するのは、大会3連覇を目指して新車開発中の東海大学。1999,2001年大会に続いて今回で3回目の出場となる金沢工業大学。今回初出場となる工学院大学。八戸工業大学は2003,2007年以来3回目のエントリー。 2013年大会で新設され、より一般乗用車に近い形状を想定した二人乗り車両のクルーザークラスには、前回2011年チャレンジクラス出場からクラスを変えてエントリーしたチーム沖縄と、2009年アドベンチャークラスで出場経験のある呉武田学園呉港高等学校の2チーム。2011年大会以前のレギュレーションに適合した車両が出走可能なアドベンチャークラスには、神奈川工科大学-KAITソーラーカープロジェクト(初出場)がエントリーしている。 海外勢では、前回2位のオランダNuonや同3位ミシガン大、 Twente、スタンフォード大等おなじみの有力チームがチャレンジクラスに。前大会オーストラリア勢上位だった 関連リンク: 追記(2013/06/10): 追記(2013/07/02):
午後0時、気温22度、空には青空も見えるドライコンディションで、2時間の決勝レースがスタート。オープニングラップで、今回このコース初参戦のOrange Wary Tech/OR-3と、長野工業工高/Ver.GANMAが接触、OR-3は自力でコースへ復帰するが15分程度のロス、Ver.GANMAは自力走行できず搬送車でのピットイン後のコース復帰となり、共に大きく出遅れる。 序盤の先頭は前回このコースで足回りを痛め、満足な結果の残せなかったfirst step AISIN AW/つばさ54号。前回優勝/準優勝ののPROJECT MONO ◇TTDCの2台は、3分台でのラップでつばさ54号につける。第2集団のチームスーパーエナジー/GRIFFON、アヒルエコパレーシング東郷/Pursiterは、4分台前半のラップで周回を重ねる。 レース開始30分後、前回優勝のMONO-X^3(青)が、3分30秒台にペースを上げ、トップへ浮上。つばさ54号もそれに応戦するが、当初はペースがつかめず、一時30秒程度の間隔を空けられてしまう。しかしその後、2台のペースはほぼ互角となり、徐々につばさ54号が差を縮め、スタート1時間後には10秒差まで追いつく。さらにその20分後、MONO-X^3のペースが4分近くに落ち始めた22周、つばさ54号はトップへと返り咲く。 残り22分、ペースを落とすMONO-X^3を抜き2位に浮上したのは、チームメイトのMONO-XX(赤)。MONO-X^3は、結局レース終了10分前に、バッテリー切れでコース上で停止し、再スタートを切ること無く競技終了。MONO-XXは、つばさ54号との差をつめ、チェッカーに向け、少しずつ背後へと迫る。
残り7分、前の周でMONO-XXに7秒差まで詰められていたつばさ54号のペースは、このレース初となる4分台の4'12までラップを落とす。しかし、さらに大きくペースを落としてしまったのはMONO-XXで、この周のラップタイムは5'20と追い上げもここまで。そのままつばさ54号が逃げ切り、自身のコースレコードを1周上回る32周の記録で、WEMGP戦では前戦秋田からの2連勝でのチェッカーを受けた。2位にはMONO-XX(30周)、3位はバッテリーを余らせ気味で、終盤に2位に同一周回まで追い上げたチームスーパーエナジー/GRIFFONが入賞した。 WEMGP戦は、今回優勝のつばさ54号が55ポイントでトップに浮上。2位MONO-X^3(54P)、3位MONO-XX(53P)と、それぞれ一ポイント差でつける。WEMGP戦次戦第4戦は、WEMGP戦最大の約70mの高低差を持つタフなコース:スポーツランドSUGOで、9月8日に開催される。(s) 関連リンク:
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