芦屋大学ソーラーカープロジェクトです。2012年大会はSky Ace TIGAのAチーム、Sky Ace VのBチームがドリームクラスに。Sky Ace QUADのBチームはオリンピアクラスにエントリーしてきました。そんなに人数がいないチームなのに、三台もエントリーしてきて大丈夫なの? 2011年大会で優勝したSky Ace TIGAは、Aチームという本命に位置し、熟成が進んでいることから従来の延長線上で仕上げられている。これに対して、BチームはELAが性能を上げて来ることを察知し、高性能なトリプルジャンクション化合物太陽電池を用意してきました。ソーラーカー業界向けに部品をカスタム生産する野村商会のモジューリングにより、変換効率は27%となっている。オリンピアクラスでの連覇を意地にかけても達成しようと考えているに違いないです。
一方、CチームのSky Ace Vは2011 WSCに出場した車体であり、鈴鹿サーキットには最適化されていない。こちらは、芦屋大学OBを主体としたメンバー構成とし、Aチームのバックアップとして表彰台を狙っています。計測&表示システムは東海大学のTokai Challengerのシステムを移植。これは、南アフリカのSouth African Solar Challengeで、ドライバーとして協力してくれる三瀬剛氏への見返りとも受け取れます。なお、トルコのFormula-G大会で見かけた野村商会のアルミホイールは、無事にトルコチームが完走した実績も上げたことから、Sky Ace Vに装着されていました。しかしながら、Sky Ace Vはコーナーでインリフトし、コース外にはみ出た際にフロントサスペンションのアッパーアームとアップライトの間にあるロッドエンドにダメージが入ったのか、その後、サスペンションを破損させてしまったと思われます。 |