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フロントローは、サレジオ高専ソーラーカープロジェクトのSALESIOと玉川大学のオンディーヌ。スタートを合図するフラッグが振られるとともに、各者が一斉にスタートしていった。神奈川工科大学KAIT WSC ProjectのKAIT Spiritは、昨日の車検を通過できず、初日のグリッド上に並ぶことはなかった。 20年続いた戦いが、今から始まる。(k) 追記(2012/08/01): 関連リンク
ソーラーバイシクルレースのカテゴリーAとBは、1周25kmの大潟村ソーラースポーツラインを4周するタイムを競う100kmマラソンとして開催。昨日行われたフリー走行中に計測されたラップタイムでトップになったのは、Team ZのSpirit of Tamagawa。本レースは3人までのライダーが登録できるが、Team Zは香西真介氏が一人でライダーを担当するため、体力的にはかなりハードな展開となる。そのため2011年大会のカテゴリーA同士の対決では生きの良い高校生ライダーを複数用意した栃木県立真岡工業高等学校に敗れ、今年の大会でのリベンジを狙っていた。 今年のマラソン競技は、一般的な自転車に近いカテゴリーAのTeam ZのSpirit of Tamagawaと、空力・エネルギー面で有利となるカテゴリーBに転向し、人力無しで出場していた栃木県立真岡工業高等学校のコットン3号の一騎打ちが繰り広げられた。1位の記録は2時間29分13秒、2位は2時間29分38秒。前大会では真岡工業高校とTeam ZははカテゴリーA同士で因縁の対決であったが、カテゴリーが変わった今回も僅差でカテゴリーBのコットン3号が勝利。敗れたSpirit of Tamagawaも、カテゴリーAで部門優勝となった。 カテゴリーSは、走行タイム4時間+オーバータイム1時間以内の5時間耐久ラリーとして開催。チームスーパーエナジーのGRIFFONは、序盤には30分を切るタイムでラップを刻み、9LAPを目標に走行していたように見えたが、後半になってペースダウンし8LAPを速いタイムで確実にクリアする戦略に変更。その後を、栃木県立矢板高等学校機会研究部のブルーインパルス12-AとBの2台が追走。しかし、GRIFFONは貫禄の差を見せつけ、大差をつけて逃げ切った。チームスーパーエナジーのGRIFFONは、8LAP=200kmを走行し、4時間19分14秒の記録で優勝した。(k)
World Green Challenge (WGC) 2012が秋田県の大潟村ソーラースポーツラインで7月29日〜31日に開催される。これまで一般や高校などを対象としたWorld Solarcar Rallye (WSR)、World Solar Bicycle Rallye (WSBR)と、大学および高専を対象とした全日本学生ソーラー&FCカーチャンピオンシップの2グループが共催していた。これらが今年から統合されたものがWGCとなる。 WGCには、ソーラーバイシクルレースとソーラーカー&FCカーラリーの2部門がある。ソーラーバイシクルは、市販自転車をベースに規定内の太陽電池と鉛蓄電池を搭載したカテゴリーA、自由に製作したカテゴリーB、エコノムーバーに太陽電池を付けたカテゴリーS、フリー参加枠のカテゴリーFの4種類がある。今回はカテゴリーAに8台、カテゴリーBに6台、カテゴリーSに17台の合計31台のソーラーバイシクルが参戦する。
一方、ソーラーカーのチャレンジクラスは、概ねWSCに準拠しており6m^2以内のシリコン太陽電池(化合物太陽電池3m^2以内)の太陽電池を搭載できる。ただし、リチウムイオン電池およびリチウムイオンポリマー電池は14kgと同じ重量であり、公道を走行しないことからタイヤに関しては自由に選択できる。また、シート形状に関する規定も無いため、寝たような姿勢のものでも認められている。従来の規格で製作されたソーラーカーもアドベンチャークラスとして出場可能。ソーラーカー13台、FCカー3台、グリーンフリート1台の17台が出走する。注目されていた神奈川工科大学のKAIT WSC Projectの新型車KAIT Spiritは製作が遅れ、車検に間に合わなかった。
大会スケジュールは、2011年大会よりもさらに圧縮され、ソーラーバイシクルとソーラー&FCカーレースの2種類を3日間で行う。 開催期間中は、八郎潟駅〜みゆき橋〜ソーラースポーツラインおよび干拓博物館を結ぶシャトルバスが約1時間間隔で運行される。また、28日(土)と29日(日)の会場内には、2009年のWorld Solar Challengeで優勝した東海大学ソーラーカー「Tokai Challenger」と、ドラえもん型ソーラーカー「ソラえもん」をはじめとし、日産リーフ、トヨタプリウスPHV、日野レンジャーハイブリッドなどのエコカーが展示されるとともに、横手やきそば、能代ぶたなんこつ、男鹿しょっつる焼きそばなどのB級グルメが集められる。(k)
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