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 BackNumber〜2012春2

WEMGP 第3戦袖ヶ浦1 新型つばさ54号初優勝 2012/05/27 18:00


WEMGP戦として袖ヶ浦フォレストレースウェイ初開催となる、2012全日本EVシングルシーター・エコラン グランプリ シリーズ (主催:日本電気自動車レース協会)第1戦が、開催された。本大会の決勝で使用するバッテリーは、WEM秋田大会と同じ古河電池製FT4L-BS(12V13Ah)4個だが、バッテリー支給後の充電・加温は禁止されている。

決勝レースは2時間。初夏の爽やかな晴天に恵まれ、午前11時にスタート。初開催となるコースで、各車ペースが定まらない中、序盤はアヒルエコパレーシング東郷/Pursuiterが、3分台のラップで独走。スタート20分で、全車をラップしてしまう。しかし、レース残り時間30分の23周目でバッテリーを使い果たしてしまい、1コーナー先の坂が登れずストップ。その後再スタート切るが、スローパンクチャで転がることもできず、レースを終えてしまう。かわってトップへ浮上したのは、4分前後のペースを守り、終始安定した走りを見せた first step AISIN AWの新型つばさ54号。30周を走り切り、シェイクダインとなったWEM秋田から2戦目で、優勝のチェッカーを受けた。2位はチーム”ヨイショット!”ミツバ HyperTESLA12(28周)だが、最終周でストップ。チームスーパーエナジー/GRIFFONは、序盤ペースが決められず出遅れたが、終盤にペースを落としたPROJECT MONO◇TTDCの2台をかわして、終わってみれば2位と同一周回となる28周の記録で、3位に入賞した。

first step AISIN AW 中村さん
『秋田からスクリーンの視界・曇り止めを改良。1ヶ月遅くなりましたが、ようやく日の目を見ました!バッテリーはまだ余裕がありますね。』

チーム”ヨイショット!”ミツバ 佐々木さん
『最終ラップ、バッテリーを余らせてもしょうがなかったので、アクセル全開にしたら、スピンさせてしまった。』

チームスーパーエナジー 林さん
『うちも結局バッテリーが使い切れず、余らせてしまいました。』

Zero to Darwin Project 籾井
『今回は見学です。坂用モータが無いので、袖ヶ浦・菅生・ene-1のいずれも、モータを作らないと出場できない。製作中だけど、間に合うかな?』

2012WEMGP戦は3戦目が終わり、トップのヨイショット!ミツバ(61P)、2位アヒルエコパレーシング東郷(48P)は、順位変動無し。チームスーパー(40P)が本戦に出場しなかったZDP/Tachyonを抜き3位に浮上。次回WEMGP第4戦は、9月2日にスポーツランドSUGOで開催され、9月30日予定の第5戦は、再びこの袖ヶ浦フォレストレースウェイで行われる。(s)

関連リンク:
JEVRA 日本電気自動車レース協会 http://jevra.jp/
2012 World Econo Move Grand Prix http://www2.ogata.or.jp/wem/wemgp/12wemgp/12wemgp.htm

2012WEM Tachyon、4連覇

2012/05/05 17:00


ワールド・エコノ・ムーブ決勝。朝まで降り続いた雨も上がり、水はけの悪いところに水たまりが多少残るが、コース上ほぼドライの路面コンディションで、11時に決勝レースはスタートした。

スタート時の天候は、曇り。南東の風4-6m/sと多少強め、気温12度は雨の昨日よりも少し低い。オープニングラップを制したのは、PROJECT MONO◇TTDC/MONO-XX。続いて、ZDP/Tachyon、チーム”ヨイショット!”ミツバ HyperTESLA12が続く。最近のEVエコランカーのデザイントレンドである全長を押さえたショートホイールベース、構造体によるフロントタイヤ受けの剛性向上を取り入れ、このレースがデビュー戦となる、first step AISIN AWの新型つばさ54号。スタート直後の最初のコーナーで他車と接触し、停止。各車に大きく遅れて再スタートを切るが、キャノピーの曇りがとれず低速走行を強いられる。その後一時カウルを外して走行するが、何度かピットインを繰り返す状態で実力が発揮できず、ほろ苦いデビュー戦となった。

ZDP/Tachyonは、3周目トップに浮上すると、そのまま独走。レース半ばで2位以下に5分近い差をキープし、独走態勢を固める。2位争いは序盤、HyperTESLA12とTeamBIZON/GILLES-Sが抜きつぬかれつの状態。それに続いて、チームスーパーエナジー/GRIFFON、MONO-XX、アヒルエコパレーシング東郷/Pursuiter、Team ENDLESS/リボン Go!等が続く。レース中盤、GILLES-Sはドライバーが異音に気づき、コース上にて停止。DC-DCコンバーターの異常で、コース上でそれをバイパスして直結状態に変更。再スタートを切るが、30分以上のロスとなり、上位争いから脱落。

レース時間残り30分を切った終盤、いつもよりも早めにペースを落としてしまったHyperTESLA12を、GRIFFONとMONO-XXがパス。昨年は、崩れる上位勢を最後に逆転したリボン Go!は、右前輪パンクで11周目を終えるとそのままピット前で停止した。

総合優勝はレース終盤までにコース上の全車をラップしたZDP/Tachyon。自己記録には及ばないものの14周85.66kmの記録で大会4連覇を達成した。2位チームスーパーエナジー/GRIFFON(13周79.66km)、3位にはPROJECT MONO◇TTDC/MONO-XX12周77.00kmで、初の秋田ポディウムをゲットした。なお、ZDPのマジカルでんちくんは、不出走となっている。燃料電池部門の優勝は、秋田工業高校/秋工レーシングFC(7周37.463km)。東海大はトラブルで競技開始30分以上遅れてようやくスタートするが、速度も上がらずピットインを繰り返し、5周34.33kmの記録で2位に終わった。(s)

2012 WEM 本戦結果 (モータとタイヤはZDP独自調査結果による)
順位 部門 No. Team名 車名 周回数 走行距離(m) モータ タイヤ
1 1 Zero to Darwin Project Tachyon 14 85,660.71 独自DD 14インチIRC
2 2 チームスーパーエナジー GRIFFON 13 79,662.34 ミツバDD 14インチIRC
3 8 PROJECT MONO◇TTDC MONO-XX 12 77,003.03 ミツバDD 14インチIRC
4 5 アヒルエコパレーシング東郷 Pursuiter 12 76,485.41 ミツバDD 14インチIRC
5 25 チーム”ヨイショット!”ミツバ HyperTESLA12 12 75,508.53 ミツバDD 14インチIRC
6 28 長野工業高校OB S.P.Evolution Ver.X 12 74.249.19 ミツバ減速 14インチIRC
7 9 PROJECT MONO◇TTDC MONO-X^3 12 73,785.68 ミツバDD

14インチIRC

8 108 宇都宮工業高校科学技術研究部 UK-hope 2009 12 72,243.50 ミツバDD 14インチIRC
9 127 長野工業高校環境システム班 S.P.Evolution Ver.8 11 71,587.87 独自DD 14インチIRC
10 30 あぶらっ子 あぶらっ子VII 11 71,336.25 特電アモルファス 14インチIRC


2012 WEM 本戦ラップタイム推移
注:本計測結果はZDP独自の計測結果の為公式記録ではありません






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Zero to Darwin Project 籾井
『打倒東海大の5連覇を目標に、4連覇を達成。あと一勝!
車体は、徹夜も含めて試行錯誤したけれど、結局去年仕様に戻りました。来年は5連覇をかけて、東海大のまだ見ぬ新車と対戦できることを楽しみにしています。』

チームスーパーエナジー 内田さん
『おみごとでした。隠居の身といいながら、ついつい秋田まで来てしまいました。』

PROJECT MONO◇TTDC ドライバー中島さん
『車体はいろいろいじりましたよ!ボディーの開口部を狭くして補強したり、車軸を太いものにかえて、剛性向上。うちのチームの記録向上にあわせて、車体も進化させました。』
PROJECT MONO◇TTDC 山本さん
『ミツバDDのコア抜き改造をしました。コアもアモルファスですよ!』

アヒルエコパレーシング東郷 仲岡さん
『前回タイからデータロガーを導入して、車体の性能がわかってきましたよ。』

チーム”ヨイショット!”ミツバ 齋藤さん
『5月21日から、フランスに海外赴任します。ラストランなのに、こんな結果じゃなぁ・・・。次の宮木君に新車を作って、大会で活躍できることを、期待しています。』

Team ENDLESS 伊藤さん
『スローパンクチャかも?調べてみないと判らないな。』

first step AISIN AW 中村さん
『新車が一昨日初めて転がったのだから、まあ、上出来ですよ。』

Team BIZON 田村さん
『DC-DC回路の一部が断線・ショートしてバチバチと音と煙が出たので、ドライバーの判断でストップ。DC-DCとキャパは放棄し、バッテリとモーターコントローラ直結して、あとは全開で走らせました。トラブル無く走っても、13.5周ぐらいだったかも。記録がイマイチだった原因は、路面と温度だと思いますが、バッテリも疑わしいので、後で放電試験してみます。』

東海大 木村
『出走しないよりは、走っただけ、よしとするか。それにしても、普段の1/3しか走っていない。それでもクラス2位か。ファラデーマジック3は、いつ見られることか・・・。”T君を卒業させたのは間違いだったかも”と、籾井君が言っていました。』

Zero to Darwin Project 池上
『出走するだけのモチベーションを、潟の湯に忘れてきてしまいました。』

関連リンク:
2012WEM 大会公式サイト http://www2.ogata.or.jp/wem/12wem/12wem.htm
World Econo Move Live !!! http://wem.jonasun.com/
TTDC でんきエコラン日記 http://ttdc.blog91.fc2.com/
さきがけ on The Web - 秋田工高、燃料電池部門制す ワールド・エコノ・ムーブ http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20120505m

2012WEM 公式練習は雨天で中止

2012/05/04 16:30

2012 ワールド・エコノ・ムーブ初日。昨日GW後半初日の東北自動車道を一部通行止めにした雨は、大潟ソーラースポーツラインにも降り続いていた。例年本部ピット前のコース上で車検は行われるが、10時から開始された今年の車検は雨を避けるため、各チームのピットや、ホワイトハウスと呼ばれる大型テントで行われた。その後雨は徐々に小降りとなり、昼過ぎにはいったん上がる。雨が止んだことで、コース上の水は徐々に掃けつつあったが、水はけの悪い箇所の水たまり解消にはほど遠いため、13:30から開催されたドライバーズブリーフィングで、本日の公式練習中止がアナウンスされた。

その中止された公式練習の代わりとして、正式な計測を行わず順位不問、任意出走でのフリー走行は、曇り空の下14:30にスタート。ZDPのTachyon・マジカルでんちくんの2台はこれには出走せず。スタート後、このままドライになるかとも思われたが、開始30分後、再び小雨がコースを濡らし降り始める。しとしとと雨が降る中、視界不良等により走行する車も徐々に減りつづけ、16:30に2時間のフリー走行が終了した。

本来ならば決勝の出走順を決定する公式練習が行われなかった為、明日のスターティンググリッドは、公式練習の出走順と同じゼッケン順に。決勝レーススタートは、11時の予定。明日の大潟村の天候は、朝晩雨が予想されているが、日中は曇りとなっている。(s)


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