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2012WEMGP第6戦、Eco Car Festa 2012舞洲スポーツアイランド(大阪)。使用可能なエネルギーは他の大会と同じく古河電池FT4L(12V3Ah/10HR)相当4個だが、競技時間は他の半分となる1時間。舞洲スポーツアイランド イベント広場に設置された特設コースは、400m弱の区間で、フル加速・減速・折り返しを繰り返す、EVエコランカーにとっては地味にタフなコース。 決勝レースは、雨上がりのウェットコンディションのまま13時にスタート。その後競技終了まで雨は降ること無く、路面は徐々に乾いていく状況ではあったが、このコースと路面コンディションが、波乱の結果をもたらした。 ここまで袖ヶ浦を連覇し、GP戦逆転の望みをつないでいた first step AISIN AW/つばさ54号が序盤、過負荷によるモータ・ドライバ ゲートIC破損でリタイヤ。アヒルエコパレーシング東郷/Pursuiterは、レース中盤にパンクに見舞われ上位争いから脱落。TeamBIZON/Gilles-Sも、視界不良によりコースオフし、そのままストップ。一時はレースをリードしていたPROJECT MONO/TTDCMONO-XX(赤)は、4輪が仇となったか、溝付きレイン用タイヤの転がり抵抗が大きく、レース後半に電欠で失速してしまう。 次々と優勝候補が消えていく中、最後まで走り続け、荒れた一戦を制したのは、PROJECT MONO◇TTDC MONO-X^3(青)(54周)。2位には大阪産業大新エネルギービークルプロジェクト(47周)、3位三輪虫製作所(47周)。 2012WEMGP戦は、唯一逆転の可能性があったfirst step AISIN AW/つばさ54号が3位以上に残れなかった為、最終戦を待たずに、チームヨイショット!ミツバ/Hypert TESLAのGP戦五連覇が確定した。 関連リンク:
毎年恒例、ZDP大忘年会のご案内をさせていただきます。 ソーラーカーやEVエコランレースに興味がある方ならば、どなたでも参加できます。Brain Sportの話を肴に、大いに盛り上がりましょう。
お申し込みは専用フォームからどうぞ。〆切は11月24日(土)としますが、お申し込み後、前々日まで人数の微調整が可能です。皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。(s) 追記(2012/11/25):
来週10月14日(日)に、CQ出版社が主催するCQエレクトニクス・セミナにて、『小型EVの設計&製作ノウハウ』をテーマとしたセミナが開催される。講師は、当サイトでもおなじみのZDP池上敦哉。セミナは東京・巣鴨にて1日コースで開催され、「入門者向けソーラーカー」と「EVエコラン・キット・カー」を題材に、小型EVエコカーの設計から製作までの基礎的な知識とテクニックについて、実例を挙げながら解説。受講料は\16,000-だが、学生は\5,000-に割引される。カリキュラムの詳細及び申し込みは、関連リンク:CQ出版社Tech Village参照。(s) 関連リンク:
南アフリカ一周ソーラーカーレース:Sasol Solar Challenge South Africa 2012(サソール・ソーラー・チャレンジ・サウス・アフリカ2012)。競技は、南アフリカ1周4632kmの行程を、休息日一日を含む11日間10ステージで開催。Challengeクラス(太陽電池6平米以下)の東海大が、走行時間71時間13分の記録で総合優勝。本大会3連覇を達成した 競技期間中の天候は、発電が厳しい曇天や雨天の日もあったが、東海大は晴天時にPanasonic製HIT太陽電池で発電したエネルギーをPanasonic製リチウムイオン蓄電池に蓄え、天候の変動にあわせて、適切にエネルギーを管理した。Day10の山岳区間では、追い越し禁止区間で、超低速のトラックにペースをつきあわされ、モータの熱損傷にも見舞われたが、登坂用モーターに交換して競技を続行。前大会参加車両よりも軽量化したことが功を奏したか、オーストラリアWSCに続き本車体での競技中のパンクは一度も無し。道路工事区間での減速・片側交互通行での長時間停止、警察に不審車両として止められる等の南アフリカ大会ではおなじみのアクシデントを乗り越え、大会本部が設定した全行程4632kmを、トラックに搬送されること無く競技時間内に自力完走。今回も自分との戦いに勝利した。 2位は同じく日本から本大会唯一のAdventureクラス(太陽電池6平米以上)で参加したチーム篠塚(4632km,89時間55分)。3位にChallengeクラス/地元南アのKwazulu Natal大学(1930.9km,99時間50分)。同じく南ア勢でOlympiaクラスに出場したノースウエスト大学は、1,087.2kmを走行し、ソーラーカーの総合4位、Olympiaクラス優勝。トラブルなどで結果的には振るわなかったが、ネルソン・マンデラ・メトロポリタン大学、ツワネ工科大学、ウィットウォータースランド大学など、今後が楽しみなチームもあった。 次回2014年大会については、大会本部より、引き続きSasol社がメインスポンサーとなり、4輪のOlympiaクラスを主体(3輪のChallengeクラスは章典外)としてレースを開催するとのアナウンスがあった。(s) Sasol Solar Challenge South Africa 2012 ソーラーカー上位4チームの総合記録
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WEBサイト
決勝レースは、接近する台風17号の影響を考慮し、当初予定よりも1時間早い11時過ぎにスタート。序盤からトップ争いを演じたのは、前回5月袖ヶ浦の覇者:first step AISIN AWのつばさ54号と、前回2位のチーム”ヨイショット!”ミツバ/HyperTESLA12。2台は共に4分前後のラップを出しつつも、徐々につばさ54号がリードを広げていく展開。一時は2分差まで付いていた2台のタイム差は、レース終盤にミツバが3'30台のラップを重ねた事で6秒差まで縮まったが、最終周でミツバが失速。結局1Lapの差をつけ、つばさ54号が31周の記録で、袖ヶ浦でのWEMGP戦を連覇した。 2012WEMGP戦は、ここまで5戦フル参戦のヨイショット!ミツバが、大潟村を除いた4戦の合計87ポイントでトップ。2位アヒルエコパレーシング東郷(61P)、3位スーパーエナジー(57P)。1P差で4位にPROJECT MONO◇TTDCのMONO-XX(56P)。袖ヶ浦連覇のfirst step AISIN AWは、他の上位勢より1戦少ない3戦合計で51P。 関連リンク:
競技は南アフリカの一般公道で行われ、第1ステージのコースは南ア首都:プレトリアを出発し、フライバーグ〜アピントン〜スプリングボック〜ケープタウンまでの1,893kmの道のりで9月18日〜9月21日まで。第2ステージはケープタウン〜オウツフルン〜イーストロンドン〜ブルームフォンテイン〜ピーターマリッツバーグ〜セツンダ〜プレトリアを通る3,073kmのルートで9月23日〜9月28日にかけて行われる。大会側の発表によれば総延長5,400kmの世界最長のコース長となっているが、実際には競技記録としてカウントされない約600kmが含まれており、実質的には約合計4,966km (大会公表値)のコース長と考えて良い。それでも、2010年の4,200kmよりも600km〜800kmほど長くなり、世界最長のコース設定はさらに延長されたことになる。距離だけでなく高低差も2,000mほどに達し、非力なソーラーカーにとって厳しいコース設定となっている。 ソーラーカー部門Challengeクラスの車体レギュレーションは、基本的には豪WSC準拠であるが、ヘッドライトと車高1m以上の高さが必要となる為、WSC出場車も若干の改造が必要となる。ソーラーカー部門ではFIA公認であるためFIAが推進するOlympiaクラスも推奨されている。 参加チームについて、大会側の事前の発表では、オランダのデルフト工科大学Nuon Solar Team、インドのDelhi Technological University、Manipal大学、日本から東海大とソーラーカーチーム篠塚、地元南アフリカからヨハネスブルグ大学、WITS大学、ネルソン・マンデラ首都大学、ノースウエスト大学、ヨハネスブルグ・ドイツ学校、KwaZulu-Natal大学など7チーム、調整中のアメリカ2チームと合わせて、合計14チームのエントリーがアナウンスされていた。しかし実際は、ロッテルダム市街のデモランでクラッシュしたオランダチームはクラッシュ有無にかかわらず、インドのチームは車両製作が間に合わず、北米チーム勢も調整がつかず、いずれも不参加。本大会の参加チームは、日本の東海大とチーム篠塚を含む、南ア勢中心の10チームにとどまった。
レース展開としては、レース経験や実績から東海大学チームの実力が最も上であると考えられ、2番手にソーラーカーチーム篠塚がつけると予想される。南ア勢の実力は未知数ではあるが、ミツバモータを搭載したVolks Wagen South Africa-Nelson Mandela Metropolitan Universityのチーム体制などが整っており、 KwaZulu-Natal大学やNorth West大学などが有力であると思われる。しかしながら、レースは水物であり、走行距離の長い長丁場のレースであることから、事故や故障などのトラブルで、結果が大きく変わる可能性も十分あり得る。 本戦に先立ち17日にスワートコップス(ZWARTKOPS)サーキットで行われた予選/タイムアタックでは、東海大学が1分59秒のラップタイムでトップタイムを記録。翌18日のレース初日、現地時間午前8時(日本時間15時)、東海大学は第1ステージを最初にスタートした。大会期間中のレース模様は、下記関連リンク等にて、速報が行われる予定。(k) 表:東海大学ソーラーカーチームとソーラーカーチーム篠塚の比較
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2012WEMGP第4戦 2012電気自動車エコラン競技大会 in SUGO 決勝。雲の切れ間から青空は見えるが雨雲も多く、一時は完全にウェット路面となった菅生だったが、その後は持ち直し、ほぼドライのコンディションで午前11時に決勝レースはスタート。その後、競技中は天候の崩れも無くドライのままで進行し、2時間後にチェッカーが提示された。 総合優勝は Hyper TESLA 12/チーム”ヨイショット”!ミツバ(27周)。2位にジュニアクラスの不撓不屈03/仙台工業高校定時制(22周)、3位リボンGo!/Team ENDLESS(21周)。 WEMGP戦のランキングは、Hyper TESLA 12/チーム”ヨイショット”!ミツバが4戦合計86ポイントで暫定トップをキープ。続いて今回4位入賞のMONO-XX/PROJECT MONO◇TTDC(49P)が3戦合計で2位に浮上。3位に今回不出場のアヒルエコパレーシング東郷(48P)。WEMGP戦次回第5戦は、9月30日、今年2回目となる袖ヶ浦フォレストレースウェイでの開催。(s) 関連リンク: 訂正(2012/09/23):初稿に順位・GPポイント合計に誤りがありました。 |
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