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WSC2011は、本日の表彰式で、すべての日程が終了する。 今年のレースは、2日目のBushfireによるレース中断、後半の天候不良等の影響で、終わってみれば、完走わずか7台の過酷な大会となった。 事前の下馬評では、化合物太陽電池のレギュレーションが変更で上位勢がシリコン系太陽電池を採用したことで特に上位各チームの発電量差がほぼ無くなり、上位争いは混戦が予想されていた。 実際2009年と比較して、確かに各チームのタイム差が少なく混戦ではあったが、スペック一覧の数字では現れない、車体形状によるの空力性能や発電量の最適化、バッテリー状態の適切な管理、天候予測に基づいたペース配分、制御系の低消費電力化、車体整備の精度・能力等の差が、記録の差に現れたものであり、非常に興味深いレース結果となった。 東海大は、それらの見えないスペックも整え、二連覇を達成した。前回大会での東海大優勝は、Nuna5の大会前クラッシュによる影響や、太陽電池発電量の差により、もたらされたという雑音も聞こえていたが、今回連覇したことで、それらを払拭し、東海大だけでなく日本のレーシングソーラーカーに関する技術が優れているという事を、世界に改めて証明することができたと言える。 今年のレースは今日でゴールをむかえる。しかし、次の2013WSCに向けてのレースは、すでにスタートしている。(s) 追記(10/25): 追記(11/04): 2011 Veolia World Solar Challenge
provisional overall results(完走のみ)
関連リンク:
オーストラリアで開催中の大陸縦断ソーラーカーレース:ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge: WSC)。7日目。久しぶりの日射に恵まれたアデレードに、各車が続々とゴール。4位芦屋大、5位オランダ:Team Twentyは、最後まで接戦を繰り広げ、昨日計時点を通過。本日、自走でビクトリアスクエアに到着。以後、トレーラで搬送されたチームも、続々とビクトリアスクエアへFINISH。実用的なソーラーカーを目指すボーフム大は、フィニッシュラインで車両からビール二箱を取り出し、観客へも振る舞うという、ドイツ人らしいパフォーマンスで会場を盛り上げた。 追記(10/23): 追記2(10/23):
オーストラリアで開催中の大陸縦断ソーラーカーレース:ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge: WSC)。6日目。アデレード市内は曇り。昨日計時点に到着した2位のNunaと3位ミシガン大は、ビクトリアスクエアに到着。各チームは互いの健闘をたたえ合い、恒例の噴水へのダイビングで、3000kmを走り切った喜びを爆発させた。 4位以降のチームについては、グレンダンボ以南のスチュアートハイウェイが曇りの為、ゴールへ到着するのに必要な発電が得られにくい状況で、本日中にゴールできるかは微妙。なお、スチュアートハイウェイでのレース競技は、明日土曜日12時で終了となり、間に合わない車はトレーラで、アデレード市街まで搬送される。(s) 追記(18:00):
オーストラリアで開催中の大陸縦断ソーラーカーレース:ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge: WSC)。5日目。東海大は、08:00に昨晩のキャンプ地をスタート。天候は日射率35%程度の曇り。昨日ペースを落とし、今日の雲に備えた東海大は、アデレードにゴールするのに十分なエネルギーを持っている。日射を考慮し、100km/h前後の巡航で最後のコントロールストップ:ポートオーガスタを目指している。東海大のスタート地点で待機していた偵察車からの情報によると、Nuna6は、東海大から遅れること20分で、85km/h程度での走行している模様。 ポートオーガスタに近づくにつれ、若干日射が持ち直す。東海大は、09:42にポートオーガスタ到着。Nunaもペースを上げたためポートオーガスタでの差は26分にとどまった。 10:12再スタート。天候は曇りから雨もぱらつく状態になったが、東海大は、昨日温存したエネルギーと、曇天でも驚く程発電するHIT太陽電池の発電により、法定速度いっぱいで巡航を続け、ダーウィン時間13:07、アデレード郊外の計時点に到着。走行時間32時間45分。平均速度91.54km/hの記録で、大会2連覇を達成した。東海大は本日、ビクトリアスクエアまで走行し、フィニッシュラインを通過した。 2位はオランダNuna6。計時点到着14:12で、悪天候にスローダウンを余儀なくされた。3位は昨日、スパッツのトラブルで修理を行い遅れたミシガン大が、15:55に計時点に到着した。2台は明日午前に、ビクトリアスクエア到着する。(s)
オーストラリアで開催中の大陸縦断ソーラーカーレース:ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge: WSC)。4日目の朝、東海大学は朝の日射でバッテリーを満充電まで回復。昨夜のキャンプ地を08:07でスタート。天候は快晴。103-105km/hの巡航速度で、7番目のコントロールストップである、オパールの町:クーバーペディーに11:40に到着した。2位のNunaは東海大の再スタート後、12:16に到着した模様。 東海大は明日、曇天となる可能性を考慮しているものの、100km/h程度走行。後半日射が雲に遮られる事が多くなったため、バッテリー温存の為に90km/hにで巡航下げ、14:54に、本日二つ目のコントロールストップ:グレンダンボに到着した。 グレンダンボにNunaは15:27到着。若干だがギャップは詰まった。東海大は再スタート後、キャンプ予定地への到達時間と明日の天候を考慮し巡航速度を調整しながら約130kmを走行し、スチュアートハイウェイ一の絶景ポイントでもあるダーウィンから2561km地点のIsland Lagoon South Rest Areaにて、本日の競技を終了した。(s)
オーストラリア大陸縦断ソーラーカーレース:ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge: WSC)、大会3日目。日の出と共に、Nunaとミシガン大は充電を開始するが、昨日時点ですでにほぼ満充電となっている東海大は、最後の電圧調整程度の充電のみにとどめた。上位3チームは、午前8時からwauchope到着順の時間差で、再スタートを切った。 次のコントロールストップは、火災現場に近いバロークリークの代わりに、急遽コントロールストップとなったTi tree(ダーウィンより1290km地点)。燻る路肩をかすめ、東海大のTokai Challengerは10:07に到着。Nunaは10:20に到着した為、2台の差はスタート時の4分から、14分差に開いた。 10:37、東海大学はアリス・スプリングスに向けて再出発。この区間では雲一つ無い快晴で発電状態も良く、コントロールストップ間での距離も短いことから、98-100km/hで巡航。後続に24分の差をつけ、12:45にアリススプリングスへ到着した。 再スタート後、予想以上に消費が少なく、また、日射も良好なTokai Challengerは、100km/h前後で巡航。次のコントロールストップ:クルゲラ到着は、16:02。このコントロールストップ停車中にNuna6は到着しなかった。16:32、Tokai Challenger再スタート。ノーザンテリトリーとサウスオーストラリア州の州境を、16:44に通過。17:07、ダーウィンから1825km地点にあるMarryat Creek Rest Areaにて、本日のレースを終了した。(s)
オーストラリア大陸縦断ソーラーカーレース:ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge: WSC)、大会二日目。東海大とNuonが野営したニューキャッスルウォーターは、朝日は拝めたものの、比較的雲が多く、朝の充電での回復はわずかなものだった。 ダーウィン時間08:35、東海大がスタート。1分遅れてNuna6もスタート。両チームより500m先行した場所で前日に停止していたミシガン大は、10分遅れでスタートした。 3番目のコントロールストップとなるテナントクリークまでは、天候は回復してきたものの、風が強く、序盤東海大はペースを90km/h以下まで落とすこともあった。東海大TokaiChallengerは、テナントクリークに11:20に到着。Nuna6は東海大の10分遅れ、ミシガン大はさらに3分おくれて、テナントクリークに到着した。 東海大は、30分の義務停車の後、11:50にテナントクリークを出発。順調に走行を続けるが、、ダーウィンから1100kmとなるWauchope以南で、大規模なブッシュファイヤー(山火事)が発生しているため、地元警察によりスチュアートハイウェイが閉鎖に。東海大は13:08にWauchopeに到着したが、この先の走行ができないため、停車を余儀なくされレースは中断。東海大、Nuna、ミシガン大はWauchopeで、4位以下の後続もテナントクリークでレース中断という、WSC史上初の珍事となってしまった。 大会本部が警察に状況を確認した結果、火災が発生している区間がWauchopeの先60kmから120kmにも及ぶことから、この区間でのキャンプを避けるため、今日の競技は終了。明日午前8時に、レースを再開する見通しとなった。 停車時間中、各車パネルからの充電が許されていたため、エネルギーマネージメント的には、今日までの駆け引きが白紙となり、各車満充電でのレース再開になる。先頭を走りながらも比較的バッテリーを温存し、これから後続へのリードを広げたかった東海大としては、痛いハプニングとなった。(s)
オーストラリア大陸縦断ソーラーカーレース:ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge: WSC)。心配された天候は、朝から晴天。その後も、場所によって一時的に雲が多い時間帯はあったが、終わってみれば、ほぼ終日発電に適した日射が得られた一日となった。 ダーウィン時間08:34、東海大は昨日の予選結果順の5番手でスタート。交通量の多いダーウィン市街地を抜け、スタート後1時間のうちに、東海大はトップへ浮上。巡航速度は、90-95km/h。それについてきたのはNuna、ミシガン大だった。キャサリンまでの区間では、一時的にスピードを上げたNunaとミシガン大に、オーバーテイクされたこともあったが、結局東海大は、トップで最初のコントロールストップであるキャサリンへ12:16に到着。続くミシガン大、Nunaは1分以内のほぼ同着だった。4位以降はUMICORE、UNSW、台湾Apollo6が、芦屋大が東海大の出発までに、キャサリンへ到着していた。 キャサリンでの30分の義務停車後、再スタート。次の区間でも3車はほぼ縦隊で走行。4位以下の後続を引き離し、2番目のコントロールストップのダンマラに、16:16に到着した。 16:46の再スタート。17:35スタートから716kmのNewcastle Watersで、東海大、Nuna,、ミシガン大は本日のレースを終了した。今夜東海大とNunaは、同地点でキャンプとなり、ミシガン大は明日の出発時間を犠牲にし、東海大とNuna停止後も走り続けたため、今日の暫定の記録では上位となっている。(s)
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