|
BackNumber〜2009春2WEM秋田 |
|
|
|
2009WEM TachyonがデビューtoWIN! |
2009/05/04 16:00 |
|
|
5月4日、大潟村ソーラースポーツライン。2009 ワールド・エコノ・ムーブ決勝レース。東海大の6連覇を阻止しての優勝は、Zero to Darwin Project/Tachyon。ZDPとして本大会6年ぶり、5度目の優勝を果たした。
天候は朝から晴天。南西の風約4m/s、気温は20度を超えようとする午前11時に、レースはスタート。序盤、8分を切るペースで、東海大、BIZONの2台、ミツバ、そして後方からスタートのTachyonが先頭集団を形成。第二集団には、ミラクルでんちくん、GRIFFON、トシヤン、金沢工大、ENDLESS、亀吉が、9分を切るペースで続く。
4周目、トップを走る東海大の背後につけたのは、Tachyon。少し離れて、BIZONの2台と、ミツバがそれに続く。
レースの均衡が崩れたのはレース中盤。9周目それまで4位を走行していたTeamBIZON/GILLESが、モータコントローラのトラブルで停止。第二集団でも、トシヤンが12周目にパンクを被り、コース上で修理を行いレースに復帰するが、これで順位を大きく落としてしまう。
レース終盤、先頭は、依然東海大。
残り時間9分、14周目を終えて、先にコントロールラインに姿を現したのは、Tachyonだった。それに遅れる事14秒でコントロールライン通過の東海大は、この周回でタイムを9分台まで落としてしまっている。ミツバがコントロールラインを通過したのは、さらに24秒後。こちらも、前の周回から1分近くタイムを落としての通過。各車15周目に向かうが、結局レース終了までにコントロールラインに戻ってきた車はなく、コース上での計測により、今年の勝負は決着に。
優勝は、Zero to Darwin Project/Tachyon(14周 89,463.28m)、2位東海大チャレンジセンター/ファラデーマジック2(14周 88,948.60m)、3位チーム・ヨイッショット!ミツバ/Hyper Tesla09(14周 88,139.22m)。昨年大会で東海大が記録したコースレコードの15周90.4kmには及ばなかったものの、2年越しの初戦となった伏兵が、見事にデビューtoWINを決め、今年の大会は幕を閉じた。(s)
2009 WEM鉛電池部門 決勝結果 (モータとタイヤはZDP独自調査結果による)
順位 |
No. |
Team名 |
車名 |
周回数 |
完走距離(m) |
モータ |
タイヤ |
1 |
10 |
Zero to Darwin Project |
Tachyon |
14 |
89,463.28 |
独自DD |
14インチIRC |
2 |
1 |
東海大学チャレンジセンター |
ファラデーマジック2 |
14 |
88,948.60 |
特電アモルファス |
20インチミシュランラジアル |
3 |
6 |
チーム・ヨイッショット!ミツバ |
Hyper TESLA 09 |
14 |
88,139.22 |
ミツバDD |
14インチIRC |
4 |
8 |
チーム・ドッコイショット!ヨツバ |
Kai |
14 |
86,506.93 |
ミツバDD |
14インチIRC |
5 |
5 |
チームスーパーエナジー |
GRIFFON |
14 |
84,210.72 |
ミツバDD |
14インチIRC |
6 |
14 |
Team ENDLESS |
リボンGo! |
13 |
81,356.65 |
特電アモルファス |
14インチIRC |
7 |
9 |
チーム うにゃにゃん亀吉 |
エコノ亀吉3.7号 |
13 |
80,258.50 |
特電アモルファス |
14インチIRC |
8 |
21 |
Zero to Darwin Project |
マジカルでんちくん |
13 |
80,246.00 |
特電アモルファス |
14インチIRC |
9 |
22 |
wakaMCC-OB |
LittleQuickie-ZoIII |
13 |
78,853.50 |
特電アモルファス |
14インチIRC |
10 |
109 |
仙台第二工業高等学校 |
不撓不屈03 |
13 |
78,326.00 |
ミツバDD |
14インチIRC |
2009 WEM鉛電池部門 決勝ラップタイム推移
注:本計測結果はZDP独自の計測結果の為公式記録ではありません
2009 WEM鉛電池部門 決勝コントロールライン通過順位推移
注:本計測結果はZDP独自の計測結果の為公式記録ではありません
|
Zero to Darwin Project
Tachyon 設計・ドライバー:籾井基之
『ZDPとしては5回目の優勝ですが、個人的には、自分が設計した車体として、早稲田のエレキング以来、13年ぶりの優勝です。ここまで長かった!
この車の製作を手伝ってくれたすべての人に、ありがとうと言いたい。』 |
|
東海大チャレンジセンター
ドライバー: 菊田剛広
『500m差ですか。抜かされた時、結構速度差があったのでもっと引き離されるかと思っていました。それだけの差だと、なんだか悔しさがこみ上げてきます。でも、籾井さんなら、仕方ないか。』
チーム代表: 木村英樹
『前半を少し強気で行きすぎた。電圧の落ち方は、昨日の結果を考えれば、押さえていても良かったんだけど、他車の動向を考えるとこのまま行くしかなかった。
連覇は止まったが、止めたその相手が籾井君で良かったよ。』 |
|
Zero to Darwin Project
マジカルでんちくん設計:池上敦哉
『来年は、新車作らないとダメかな。』
ドライバー: 木村聡海
『今年はキャパシタ回生の使いこなしができました。レースでは、結局最後に、抜かされてしまったけど・・・
籾井君が優勝?これで、東海大も、来年新車だね。』
|
|
チーム・ヨイッショット!ミツバ
ドライバー:蛭間さん
『思ったよりもバッテリーの落ち込みが早くて、結局追いつく事が出来なかった。』
|
ジュニアクラス優勝:仙台第二工業高等学校 佐藤先生
『気仙沼工業高校の時代から挑戦していましたが、クラス優勝は初めてです。去年は3位で今年も同じ距離を走りましたが、今市工業高校がそれに及ばなかった為、優勝できました。』
|
関連リンク:
2009 WEM http://www2.ogata.or.jp/wem/09wem/09wem.htm
さきがけonTheWeb-鉛蓄電池部門・ZDPが6年ぶりV エコノ・ムーブ http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090504j
|
2009WEM 公式練習 ミツバ・BIZONが東海大をリード |
2009/05/03 18:30 |
|
|
5月3日(日)、大潟村ソーラースポーツライン。心配された雨は結局降らず、天候は終日曇り。薄日が差すと暖かいが、風は冷たく、南東4m/s程度。行きは追い風、帰りは向かい風というコンディション。
13:00、レースは定刻どおりにスタート。8分後、先頭集団がコントロールラインに現れる。先頭は、チーム・ヨイッショット!ミツバ。続いて、東海大、Kai、TeamBIZON、GRIFFON。第2集団には、ミラクルでんちくん、Tachyon、トシヤン、亀吉、今市工業、ENDLESSが続く。
序盤、先頭集団の順位は、周回毎に変わる。順位が落ち着いてきたのは、5周目。Kai、GILLES、ミツバが、ほぼ8分のペースイーブン。トップから30秒遅れて東海大が8'10前後。GRIFFONはさらに15秒遅れでペースも8'20程度。
ZDPのTachyonは、9分を切るペースで第2集団につけていたが、3周目4周目と10分以上のピットインを繰り返し、大きく遅れてしまう。ミラクルでんちくんは、8周目まで8分代前半のペースで第2集団を走行していたが、9周目途中の、折り返し地点を過ぎた辺りでストップし、ここで本日のレースを終えてしまう。
レース後半、先頭集団から、じわじわとGRIFFONが離されていく。
一時トップを走っていたKaiも、徐々に順位を落とし初め、10周目にミツバ、12周目に東海大学にかわされ、4位に後退。
レース時間が残り15分を切った13周目、この時点で、トップのミツバと、3位東海大の差は約1分まで広がっていた。
レース時間残り5分、ミツバのHyper Teslaは14周目を終え、15周目に突入。続いて、TeamBIZON/GILLESも15周目。東海大は、トップより2'20遅れて14周目完了のコントロールラインを通過するが、直後ピット前で車を止めてしまう。その東海大学に約1分遅れでコントロールラインに現れたKaiは、ピット前に止まる東海大をパス。ここで、2時間の競技時間が終了した。
公式練習のトップは、チームヨイショット!ミツバのHyper Tela09、続いてTeam BIZON/GILLES。大会6連覇を目指す東海大は、4位にとどまった。
予想される明日の天候は、曇り。雨の心配は今日よりも少なく、ドライコンディションでの決勝が期待される。明日の本戦スタートは、午前11時の予定。(s)
2009 WEM鉛電池部門 公式練習結果 (モータとタイヤはZDP独自調査結果による)
順位 |
No. |
Team名 |
車名 |
周回数 |
完走距離(m) |
モータ |
タイヤ |
1 |
6 |
チーム・ヨイッショット!ミツバ |
Hyper TESLA 09 |
14 |
87,012.85 |
ミツバDD |
14インチIRC |
2 |
7 |
Team BIZON |
GILLES |
14 |
86,027.60 |
ミツバDD |
14インチIRC |
3 |
8 |
チーム・ドッコイショット!ヨツバ |
Kai |
14 |
84,421.00 |
ミツバDD |
14インチIRC |
4 |
1 |
東海大学チャレンジセンター |
ファラデーマジック2 |
14 |
84,311.31 |
特電アモルファス |
20インチミシュランバイアス |
5 |
5 |
チームスーパーエナジー |
GRIFFON |
13 |
81,978.67 |
ミツバDD |
14インチIRC |
6 |
9 |
チーム うにゃにゃん亀吉 |
エコノ亀吉3.7号 |
13 |
78,890.65 |
特電アモルファス |
14インチIRC |
7 |
2 |
チームトシヤン |
T・J |
13 |
78.323.52 |
ミツバDD |
20インチIRC |
8 |
14 |
Team ENDLESS |
リボンGo! |
12 |
76,565.00 |
特電アモルファス |
14インチIRC |
9 |
133 |
栃木県立今市工業高等学校 |
トキ |
12 |
75,956.30 |
ミツバDD |
14インチIRC |
10 |
106 |
松栄高等学校EPL |
D.D.One |
12 |
75,454.40 |
ミツバDD |
14インチIRC |
... |
23 |
10 |
Zero to Darwin Project |
Tachyon |
10 |
65,739.00 |
独自DD |
14インチIRC |
44 |
21 |
Zero to Darwin Project |
マジカルでんちくん |
8 |
51,368.05 |
特電アモルファス |
14インチIRC |
2009 WEM鉛電池部門 公式練習ラップタイム推移
注:本計測結果はZDP独自の計測結果の為公式記録ではありません
|
東海大チャレンジセンター
ドライバー: 菊田剛広
『足回りが柔らかく感じられたのは、僕の背中の贅肉のせいじゃなく、ウレタンチューブのせいだった。みんなコワイけど、明日もがんばります。』
チーム代表: 木村英樹
『今回支給のタイ製バッテリーは、イマイチ感覚がつかめない。渋谷さんがいないと、心細い。それに、風が強かったのは、うちの車体には不利だったかも。明日?もちろん、優勝を目指しますよ!』 |
|
Zero to Darwin Project
マジカルでんちくん設計:池上敦哉
『すいません、整備ミスです。私が余計な事をしてしまった為に、回生ブレーキをかけた時に、スプロケットが外れてしまった。』
ドライバー: 木村聡海
『あーあ・・・』
Tachyon 設計・ドライバー:籾井基之
『途中、スクリーンが曇ったので2度もピットイン。この車、気密性が良すぎ。』
|
|
チーム・ヨイッショット!ミツバ
ドライバー:蛭間さん
『折り返しで失敗して、少し耕してしまいました。
バッテリー残量?これ言っていいのかなぁ・・・』
|
|
Team BIZON
GILLESの食人:田村さん
『モータコントローラの調子が悪い。加速が出来ず、止まってしまった事も。何度も再起動した。電池も悪い。定格分もエネルギーを取り出せなかった。』
Kai:香西さん
『どうも電池が悪い。』
監督:房間さん
『バッテリーは、まあこんなもんかな。Kaiは冗談で走らせたけど、結構いい感じ。とりあえず、予選で打倒東海大学の目標を達成!明日もやりますよ、最後は気合いです!』 |
|
チームスーパーエナジー
監督:内田さん
『うーむ、コレでは勝負にならないですね。
今晩、何か考えないと・・・』
|
チーム うにゃにゃん亀吉 ドライバー:白澤さん(奥様)
『折り返しでうまく回れず、結構ロスをしてしまった。』
|
関連リンク:
2009 WEM http://www2.ogata.or.jp/wem/09wem/09wem.htm
|
2009WEM フリー走行/大会事前情報 |
2009/05/02 20:00 |
|
|
ゴールデンウィーク後半初日の5月2日。大潟村ソーラースポーツラインでは、風は多少冷たく、薄曇りがちな空ではあったが、終日晴天に恵まれた。今年は、WEM GP戦の初戦として開催される『2009ワールド・エコノ・ムーブ』。明日からの公式プログラムに先立ち、コース上では、渋滞を避け早めに現地入りをした各チームによる、フリー走行が行われた。
近年上位勢では珍しい20インチを履き、大会6連覇を目標とする、東海大学チャレンジセンター/ファラデーマジック2は、改良したモータコントローラを、本戦に投入。
電装系の設計をファラデーマジック2と共通化しているZero to Darwin Project/ミラクルでんちくんも、その恩恵を受ける。
注目の新車は、Zero to Darwin Project/Tachyon。昨年の本大会に製作が間に合わず、2年越しのデビューとなったこの車の設計は、籾井氏。14インチタイヤ、ショートホイールベース、アッパーに構造物を含むモノコックシャーシと、意欲的なデザイン。本日、このコース上で、シェイクダウンを行った。
ショートホイールベースといえば、昨年大会4位のチームスーパーエナジー/GRIFFONは、基本シャーシは同じだが、リアの足回りを、ほぼ作り直し、昨年仕様よりもホイールベースを150mmも縮め、折り返し地点での旋回性を改善。昨年大会5位のチーム・ヨイショット!ミツバ Hyper TESLAは、アッパーカウルを作り直し、得意のモーターの改善で、さらなる記録向上を狙う。
|
|
東海大チャレンジセンター / ファラデーマジック2 |
Zero to Darwin Project / Tachyon |
|
|
チーム・ヨイショット!ミツバ / Hyper TESLA |
Team BIZON / Kai |
監督:房間氏の引退レース(本人談)となる2台体制のTeam BIZON。07年シャーシのGilles(昨年大会3位)は、モータのリファインのみにとどまるが、06年シャーシのKaiは、さらにリア周りの改良と、ドライバーにチーム・ヨイショット!ミツバの齋藤氏の起用という奇策。
昨年大会で、最後までこのコース上で東海大と優勝争いを演じた first step AISIN AWは、エントリーリスト上に名前はあるものの、諸般の事情により本大会を欠場との情報があり、本日もコースに姿を現せなかった。
気になる天気だが、明日明後日と、日本海から迫る気圧の谷の影響を受ける。現在の予報では明日明後日も曇り。特に、公式練習が予定されている明日午後は、大きく崩れる事はないが、若干の雨がぱらつく可能性も高い。(s)
関連リンク:
2009 WEM http://www2.ogata.or.jp/wem/09wem/09wem.htm
▲TOPへ戻る
|