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BackNumber〜2008夏2 |
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WEMGP第5戦 山梨 HyperTESLA、優勝 |
2008/09/07 13:30 |
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WEMGP第5戦/2008 World Econo Move in JAA 決勝(山梨県甲斐市 日本航空学園 滑走路)。
前日までの予報を覆し、天候は夏の日差しの、ほぼ快晴。
10:00に、2時間の決勝がスタート。1周目、フロントローからスタートしたfirst step AISIN AWがストップ、続いて2周目、昨日パンクでグリッド後方から追い上げていた東海大ファラデーマジック2も、コントローラを破損し停止と、優勝争いに絡む2台が、早々とレースを終えてしまう。
トップ集団は、ヨイショット!ミツバ、TeamBIZONの2台。今日はトップについていきたいGRIFFONは、序盤に何度か車を止め、トップ集団から後れをとってしまう。
その後レースは、大きな変動もなく淡々と時間が過ぎ、2時間のレース終了を迎える。
優勝は、昨日の公式練習に続き、終始安定したペースで走り続けた、チーム・ヨイショット!ミツバのHyper TESLA。一時は、2位を走行していたTeam BIZONのGilles07KAIは、後半ペースを上げ逆転をねらったが、レース終了を前にしてペースが落ち、後続の亀吉にもかわされてしまい3位。序盤のストップで、一時は順位を大きく落としていたGRIFFONは4位まで追い上げた。(s)
2008 World Econo Move in JAA 決勝結果
順位 |
チーム名 |
車名 |
走行距離[km] |
1 |
チーム・ヨイショット!ミツバ |
HyperTESLA |
74,677.6 |
2 |
チームうにゃにゃん亀吉 |
エコノ亀吉3.7号 |
70,168.5 |
3 |
Team BIZON |
Gilles 07 KAI |
69,804.8 |
4 |
チームスーパーエナジー |
GRIFFON |
68,946.9 |
5 |
T-Works |
Blucky |
68,551.5 |
6 |
長野工業高等学校 環境システム班 |
S.P.Evolution Ver.X |
67,824.1 |
7 |
Team BIZON |
Gilles 06 KAI |
66,794.2 |
8 |
The 4th Laboratory |
鈍龍 |
65,157.3 |
ヨイショット!ミツバ 斎藤さん
今回は、新人の蛭間君がドライバーでした。菅生に続き優勝し、ここで東海大がこけてくれたおかげで、GP戦制覇がみえてきた。
チームうにゃにゃん亀吉 白澤美紀さん
とにかく暑い!最初の30分は冷えピタでなんとかなったけど、最後の20分は、暑くて吐きそうでした。来年からは、時期を変えるから、1時間レースにした方が良いと思う。
TeamBIZON 房間さん
前半抑え気味にしていたら、少し離されてしまった。06は先週の菅生用モータで走ったので、まあ、こんなもんでしょう。
fist step AISIN AW 中村さん
何かが、燃えた・・・。
東海大学チャレンジセンター木村英樹
負けるときは、こんなもんだよ。
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関連リンク:
World Econo Move in JAA http://jat.ac.jp/wem/jaa/
team BIZON blog http://ecorun.blogspot.com/
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WEMGP第5戦 山梨 予選、ヨイショット!ミツバのHyper TESLAがトップ |
2008/09/06 22:30 |
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9月6日、山梨県甲斐市に位置する日本航空学園の滑走路を会場とした2008 World Econo Move in JAAの車検&公式練習(予選)が行われた。
このコースは1〜2%の緩い勾配が付いた直線コースであり、登りは力行、下りは惰行という状況になる。バッテリの放電率を下げるために、菅生戦法(電気二重層キャパシタへの定電流放電)を採用するか、キャパシタとバッテリを並列にしようするかで、上位チームの戦略が分かれた。
この菅生戦法というのは、一般に浪越エレクトロニクスのモーターコントローラMPC520を使って電気二重層キャパシタに定電流放電を行いつつ、そのキャパシタからモータへ給電を行う方法である。また、並列キャパというのは、バッテリの放電電流を平準化するために、バッテリと並列にキャパシタを接続する方法である。昇圧回生機能を持つチームはそのままの構成。それが無いチームは、キャパシタバンクを倍電圧スイッチで切り替えて自然回生を使う。
昨年優勝した東海大学チャレンジセンターのファラデーマジック2は、リファレンスとなるために菅生戦法のキープコンセプトを採る。
並列キャパで前回2位のfirst step AISIN AWのつばさ54号は、菅生戦法に切り替えてきた。2台体制のTeam BIZONはGILLES 07 KAIが菅生戦法、06が並列キャパと両方の戦術を同時に試す。平均的には、菅生戦法を採用するチームが増えた。菅生大会で優勝したばかりのヨイショット!ミツバのHyper TESLAは、そのまま菅生戦法を採用する。
15:00から始まった公式練習は、天気予報では雷雨が予想されていた。しかし、時間になってみると晴天が続き、とりあえずドライコンディションでのスタートとなった。
レース序盤は、並列キャパを採用したTeam BIZONのGILLES 07 KAIが先行し、そのあとをfirst step AISIN AWのつばさ54号、ヨイショット!ミツバのHyper TESLAが追う展開に。
東海大学チャレンジセンターのファラデーマジック2は、4周を走行したところでパンクし、早々に戦線を離脱してしまう。
レース終盤、GILLES 07 KAIを運転していた浜松城北工業高校の村野先生が、熱射病気味になりピットストップ。そのままレースを終える。その後、Hyper TESLAがつばさ54号を逆転し、公式練習のトップとなった。
なお、菅生で2位の、Team ENDLESSのSUPER CALPUSは、リアの自作ワイドリムホイールのリム部分が破損して出走できなかった。デビューが待たれているZero to Darwin Projectの新型車Tachyonは、本大会にエントリーしたものの完成せず、残念ながら出場していない。(k)
2008 World Econo Move in JAA 予選結果
順位 |
チーム名 |
車名 |
走行距離[km] |
1 |
チーム・ヨイショット!ミツバ |
HyperTESLA |
69.936 |
2 |
first step AISIN AW |
つばさ54号 |
69.023 |
3 |
チームうにゃにゃん亀吉 |
エコノ亀吉3.7号 |
67.988 |
4 |
チームスーパーエナジー |
GRIFFON |
65.802 |
5 |
SHIMADA |
S502PHX |
62.231 |
6 |
PROJECT MONO◇TTDC |
MONO-X |
61.741 |
ヨイショット!ミツバ 斎藤さん
今回は運転してません。秘密?うちは昇圧回生を使ってるんで、いたって普通の菅生戦法ですよ。可変界磁を使って下っているので、よく転がりますけど・・・。
fist step AISIN AW 中村さん
今回は、菅生戦法をやってみたけど、昨年の並列キャパの方が良かったような感じ。
チームうにゃにゃん亀吉 白澤美紀さん
今日はとても暑くて、持っていった水が前半の1時間で無くなってしまいました。
車を降りたら車内は汗でびっしょりでした。
東海大学チャレンジセンター 木村英樹
最近はとても忙しく、今朝は黒猫を見たりと運気も絶不調な感じ。
南アフリカのソーラーカーレースも間近なので、そろそろ運気を上げておかないと・・・。 |
関連リンク:
World Econo Move in JAA http://jat.ac.jp/wem/jaa/
team BIZON blog http://ecorun.blogspot.com/
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WEMGP第4戦 菅生 雨の波乱をミツバが制す |
2008/08/31 23:00 |
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WEM GP戦の第4戦となる2008 World Electric Vehicle Challenge in SUGOが、8月30〜31日にかけて、宮城県菅生サーキットで開催された。今回は、3月に行われたバンコク大会で地元タイ勢の中でトップとなったアユタヤ工科大学が招待され2チームが出走するなど、国際色が高まった大会となっているのが特徴である。30日に行われた公式練習は、雨のために出走を見送るチームも多く、ほとんどのチームは本戦に向けた調整程度の走行を行っていた。そんな中で、トレッド幅が広く、オープンホイール型の雨に強いボディ形状の若松第一高等学校の若一号がトップのラップタイムを出し、本戦で先頭グリッドからのスタートできる権利を手に入れた。
今年は車体をスーパーモスラに、ドライバーを菊田から木村聡海に変更したZDP。昨年の失敗を生かし、前日の車検には間に合ったが、結局出走の準備が間に合わず、公式練習で車を走らせることなく、ぶっつけ本番でのレースとなってしまった。
前日の天気予報では若干の天候回復が期待されたにもかかわらず、本戦を迎えた31日の宮城県は降水確率70%と高く、大雨警報も出されるといった荒れ模様となった。天候の回復が期待されたものの、10時30分から始まった本戦は、気が重くなるような雨の中でのスタートとなった。
日章旗の合図とともに各車一斉にスタートする中、T-WorksのBluckyは、電装系のトラブルのためかピクリとも動かない。そして、そのままレースを終えた。これを封切りに、まさに「雨の中のサバイバル戦」がはじまった。
1周目、first step AISIN AWのつばさ54号がいきなりコース上でスピン。その後、濡れた路面でのスリップが原因となるスピン&コースアウトが多発することになる。つばさ54号はレースに復帰後まもなく最下点で再びスピンして停車。レース続行を断念した。ZDPのスーパーモスラは、雨のために視界が悪化し、1周を回ったところでピットインし、レースを終える。Team
BIZONのGilles 06 KAIもトラブルが発生し、ホームストレート脇に停車。復旧作業終了後に、再スタートを切る。
そんな荒れた状況の中で、トラブルもなくレースをリードしたのはTeam ENDLESSのSUPER CALPUS。5分30秒台のラップタイムを含め、6分を切るペースを維持し首位を走行し続けた。これを追うのは、近年、菅生では好走を見せる若一号。続いて矢板高等学校Bのブルーインパルス08-B。ヨイショット!ミツバのHyper
TESLAは、序盤に雨水がボディ内部に溜まり、ピットインして排水作業を行った影響で、4〜5位を走行する。
レース中盤、スーパーエナジーのGRIFFONの後部に、白い車体の車が追突。さらに、そこで停車したGRIFFONに2位を走行していた若一号がぶつかり、ダブルパンチを受けたGRIFFONはここでリタイヤとなる。若一号は修理後に再スタートを切るものの、修理時間がかかりすぎ、上位争いに復帰することはできなくなった。
レース終盤の1時間30分が経過したあたりで、これまでトップを走り続けてきたSUPER CALPUSがエネルギー切れでペースダウンし始める。また、矢板高等学校Bもスピンまたはエネルギー切れで停車。3位を走行していたHyper
TESLAは、ここで一気に逆転できるかと興奮が高まったところで、車内の視界が曇りはじめ、まさかのピットイン。曇り止めなどの対策をやり直して再スタートする。ところが、SUPER
CULPUSの速度低下が著しくなり、残り時間3分のところで、18周を終えたHyper TESLAが先にコントロールラインを通過し逆転に成功。雨ニモマケズで、優勝を手中に収めることとなった。ジュニアクラス優勝は矢板高等学校B。大学チームトップはアユタヤ工科大学A。なお、このアユタヤ工科大学チームは、来週山梨県の日本航空学園で開催されるWorld
Econo Move in JAAにも参戦する予定とのこと。(k)
2008 WEVC in SUGO 決勝結果
順位 |
チーム名 |
車名 |
周回数 |
1 |
チーム・ヨイショット!ミツバ |
HyperTESLA |
18 |
2 |
Team ENDLESS |
SUPER CALPAS |
17 |
3 |
栃木県立矢板高等学校B |
ブルーインパルス08-B |
14 |
4 |
Team Bizon |
Gilles 06 KAI |
14 |
5 |
宇都宮工業高校科学技術研究部 |
UK-hope ’08
|
13 |
6 |
仙台第二工業高等学校機械科 |
不撓不屈03 |
11 |
7 |
アユタヤ工科大学 |
アユタヤ工科大学A |
11 |
8 |
盛岡工業高校自動車 |
F-40 |
11 |
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優勝を喜ぶミツバの齋藤勝彦氏。当初、軽量な横山泰子さんをドライバーとして起用する計画もあったが、悪天候のために経験を重視して齋藤氏が運転することとなった。齋藤氏によると、「今朝、自転車用のタイヤを仙台第二工業高の佐藤先生とBIZONの田村君に買いにいってもらいました。転がりはメチャクチャ悪かったけど、グリップが良かったのでスピンせずに済みました。」とのこと。ベテランの判断が功を奏した。
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終盤のエネルギー切れで、最後の最後に逆転され、惜しくも2位となった、Team
ENDLESS。ドライバーの藤野紫さんは、大きなトラブルも出さずにレースを走りきった。
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3位となった矢板高等学校Bのブルーインパルス08-B。外形は、ホンダエンジニアリングのオルカと同型。 |
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チェッカーフラッグを振ったのは大会名誉会長のハンス・ソルストラップ氏。「私にとっては、北京オリンピックよりも、地球環境のためになる、このブレインスポーツ大会の方こそ価値がある」と力説していた。
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関連リンク:
2008 World Electric Vehicle Challenge in SUGO http://www.sportsland-sugo.co.jp/motorsports/event/20080830/
team BIZON blog http://ecorun.blogspot.com/
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