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初日トップの芦屋大学SkyAceTIGAは、後続とのペースを図りながらもこの日21周を走行し、合計41周でトップを守る。初日3位だったENAXの再輝は18周し、2日目単独で2位となるが、総合では初日2位の夢創心に及ばず3位のまま。G2クリエイトのブルーブリットと玉川大学のオンディーヌは、明日の天候を読みながら17周を走行し、それぞれ4位と5位にとどまる。 3日目最終日、夜中に雨が降ったものの、朝方は、時折陽も差す曇り空。 しかし、8時のスタート後間もなく雨が降り始め、9時半頃からは激しい大雨に。夜中の雨によるコース上の水たまりもさらに深くなり、この雨の原因が各地で大きな被害をもたらした前線の接近であった事から、大会本部は安全確保を優先させ、レース終了時刻を5時間繰り上げ、10時でゲートクローズとすることを決定した。 気まぐれな天候は、この後回復したが、競技はゲートクローズ1時間後の、午前11時をもって終了。 雨に濡れながらも4周走ったSkyAceTIGAが、3日間合計で45周(=約1,125km)を走行し、大会総合4連覇。呉港高等学校の夢創心は同38周の2位(WSR部門1位)、ENAX再輝は同37周で3位(WSR部門2位)。鉛蓄電池と市販太陽電池を搭載したフルサイズストッククラスの中では、東海大学チャレンジセンターのTOKAI FALCONが33周してトップ(JISFC2位,総合6位)となった。ハーフサイズストッククラスではエスペックのESPECが23周しトップ(WSR7位、総合14位)という結果となった。(k)
関連リンク:2008 WSR/JISFC 公式サイト http://www2.ogata.or.jp/wsr/08ws_js/
秋田県大潟村ソーラースポーツラインのフルコース25kmにて、2008 World Solarcar Rallye (WSR)と第10回全日本学生ソーラー& FCカーチャンピオンシップ(JISFC)が開幕。全国から、31台のソーラーカー&燃料電池車が集まった。 レースに先立ち24日に車検、25日には予選となるタイムトライアルが行わた。予選トップは、大方の予想通りENAXの再輝が勝ち取り、26日から行われる本戦第1日目のポールポジションを得た。 26日本戦第1日目のレースでは、巡航速度100km/h程度で走行し、20〜21分程度のラップタイムで20周を周回した芦屋大学ソーラーカープロジェクトのSky Ace TIGAが独走状態で、この日のトップとなった。2位は17周した呉港高等学校エコテックの夢創心。太陽電池トラブルでペースを落としたENAXの再輝は16周3位。 初日は、天気予報の印象よりも、予想以上に雲が少ない晴天となり、十分に太陽光エネルギーを得ながらの走行となったが、、明日27日の予報は曇り。さらに28日は曇り時々雨で降水確率が70%と高いことから、戦略的にエネルギーを温存しておいたチームと、天気の回復を期待してエネルギーを多めに使ったチームに分かれた。
【WSR】世界初、色素増感太陽電池搭載ソーラーカーが登場 今回注目されたのはWSR大会へ初参加となる太陽誘電ソーラーカー苦楽部のAten-1。最大の特徴はなんといっても色素増感太陽電池を搭載した太陽電池を搭載したこと。15cm角という大面積セルを、通常のガラス基板ではなく軽量で柔軟性があるラミネートモジュール化している。印刷法で作成されたという本太陽電池は、将来的にはモジュールの低コスト化に貢献できるものと期待される。 発電量や変換効率などのスペックは非公開となっているが、発電量的には単結晶や、多結晶などのシリコン系太陽電池の半分以下となっているのではないかと予想される。そのため、ホチキスの芯のような外観となり、空力性能は犠牲になるものの、太陽光発電量を最大限に確保する形状を採用することで、車体性能のバランスを取っているようである。 フロントタイヤは太陽電池モジュールに干渉しないように、内側にはみ出す構造となっている。また、リアタイヤはミツバ製の48V1000W出力のモータである1048型が搭載され、車体セッティング的には最適化が図られている。 初日の走行は4周にとどまったが、悪天候(光強度が弱い状況)でも発電効率が落ちないことから、2日目以降の天候次第では、多少であるが有利になる可能性もあるかも。 なお、太陽誘電が色素増感太陽電池の開発に関わった初期段階では、東京大学先端科学技術研究センターの内田聡准教授の協力もあり、会場に足を運んでいた。(k) 関連リンク:2008 WSR/JISFC 公式サイト http://www2.ogata.or.jp/wsr/08ws_js/
ZDP SHOPは、特殊電装製WEM/エコデン用ブラシレスモータとスプロケットの販売価格を、改定する。仕入れ価格が改訂された為、新価格は2〜11%の値上げとなる。新価格は7月受注分より適用される。なお、アモルファス仕様の価格は据え置かれる。(s) 関連リンク:
31日の予選は風も強く、時折雨も降る、あいにくのコンディション。 WEM GP戦に先だって行われた二輪部門とエコハイ(高校部門)では、それぞれ、昨年の覇者である豊橋JCエコカーレーシングのKiller Whale 08と、堺市立工業高等学校のSCIENCE 807が、首位を記録。
前半グループのレースは無事終了したが、引き続いて行われた後半グループのレース中、雨によるスピンやコースアウトが発生。2度のレース中断後、大会本部審判団がレースの安全性について協議した結果、後半だけでなく、先に行われた前半レースも含めた31日のWEM GP戦レース全てが、無効という裁定に。 その結果、本来ならば予選順位で決定される明日本戦のグループ分け/グリッド順は、抽選に基づいた予選出走順と同じグループ分け/グリッド順となってしまう。
9時にバッテリ保管が終了し、10時から二輪車部門が開始された。二輪車部門は、昨年に引き続き圧倒的な強さを見せた豊橋JCエコカーレーシングが、15周を走行し二連覇を達成。2位はサイクルファクトリーONOのプロシオン、3位はZUNDO RACINGのCHECKER FROG II。ENDLESSのSUPER OTAMAは昨年までのドライバーがブラジル転勤となったこともあり、4位にとどまる。 エコハイ部門は、序盤からトップを走行する堺市立工業高校を、長野工業高校のS.P. Evolution ver.7がリベンジを果たそうと、終盤猛追するが、あと一歩届かず。堺市立工業は着実なレース展開で二連覇を達成した。昨年リタイヤした浜松城北工業高校の新型車HJ07Eは、見事3位入賞を果たす。
序盤2位以下はTeam BIZONのGilles 07KAI、ヨイショット!ミツバのHyper TESLA、チームうにゃにゃん亀吉のエコノ亀吉3.7号、Team E.V.FのF-01が、激しくポジション争いを演じる。 レース中盤になってつばさ54号が失速、代わってGilles 07KAIがトップに立つが、さらにペースを上げてきたHyper TESLAが、それを追い抜く。14周回目、Hyper TESLAをGilles 07KAIが再度逆転し前半のレースが終わる。 最終ラップの14周目を終えた通過タイムは、Gilles 07KAI 58分59秒、Hyper TESLA 59分11秒。
しかし、最終ラップでタイムを大幅に落とし失速、14周目の通過タイムは59分21秒と遅れてしまう。その結果、前半レース組の結果とあわせた総合順位では、3位の結果にとどまる。ZDPのマジカルでんちくんは、13周回で同総合9位という結果に終わった。 エコハイ部門については、NHK名古屋放送局が制作する番組「金とく」で放送が予定されている。実況は内多勝康アナウンサー、解説は東海大学工学部の木村英樹教授。(k) 金とく-放送スケジュール:
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