片持ちリヤアームの強度不足
No91大分工業高校。3回目の参加で今年は新車を含めて2台エントリーですが、新車の方のリヤアームがフリー走行で曲がってしまいました。建材用のスチール角パイプと鉄板の溶接で製作されていて、フレームに取り付ける部分とモーターを取り付ける部分はしっかりしていますが、その途中は断面サイズの小さな角パイプ1本で、走行中のコーナリング横荷重でそのパイプを捻る力が作用するので、見るからに強度不足です。もしかすると縦方向の荷重は考慮したが、横方向の荷重を考えていなかったのかもしれません。ソーラーカーで足周りが壊れるのはほとんどの場合横方向の荷重ですので注意です。簡単な強度計算をしてみるか、もしくは実物で体重をかけてテストしても良いでしょう。 |
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左ホイールナットのゆるみ注意
初参加のNo67大正工業若葉会。フリー走行で左前輪のナットが緩んでホイールが脱落し、レッカーされてピットまでもどってきました。ホイール廻りは、走行中の横方向の荷重を受けながら回転しますので、ホイールにはいわゆる味噌擦り運動の荷重がかかります。ホイールナットのめネジのハブ側のおネジには微小なすきまがあり、さらにホイールやハブも微小な弾性変形をしますので、ここに味噌擦り運動の力が加わることによって、左ホイールナットの走行中にゆるみ易く、右ホイールは逆に締まり方向になります。安全のために左側のホイールナットにはワイヤーロック、ロックピン等の緩み止めの処置を取るか、もしくは逆ネジにするのも解決方法の一つです。 |