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2006ワールド・ソーラー・ラリーin台湾 出場車紹介 2006/09/16 23:00

日本のみなさん、ニーハオ!! 2006 World Solar Rally in Taiwanが、いよいよ高雄で始まりました。それにしても、台湾はやっぱり熱いですね。

 

この大会は、屏東(ピントン)空港を利用したサーキットレースと、一般道を使ったラリーレースの2種類が行われます。ちょうど、2004年にギリシャのアテネで開催されたPhaethon(ファエソン)に似た大会であると思われます。いったい、どんな大会になるのか・・・。まったく予想ができません。でも、こういうのも楽しいものですね。

現地からの第1回目のレポートでは、車検と車両展示が行われた国立科学工芸博物館で取材した出場チームと車両を紹介しましょう。


95:高雄応用科技大学(台湾) Apollo V

 


195:高雄応用科技大学(台湾) Apollo Plus

国立高雄応用科技大学は、今回の大会のホストチーム。大会運営とレースの2つをこなさなくてはならないため大変そう。Apollo Vは2006年の鈴鹿で左フロントサスを壊してしまったものの、順調に回復している。地元だけにコースを熟知している分だけアドバンテージはありそう。

 

Apollo PlusはApollo Vの弟分。いや、先に生まれているので兄貴分か・・・。アテネのPhaethonでは、まずまずの走行性能を見せていたので、ラリー形式の大会であれば、地元の強みを発揮してまずまずの結果を出せるかもしれない。



81:芦屋大学(日本) Sky Ace TIGA

 

35:ミネソタ大学(USA) BorealsIII 

今回の優勝候補第一と思われるのは、常勝ソーラーカーのSky Ace TIGA。発電量、車体、ドライバーのどこをとっても隙がない。しかし、何が起こるかわからない初物レースだけに、油断は禁物だろう。

 

Spectrolab車のデュアルジャンクション太陽電池を搭載。1653Wの出力となる。空力は良さそうであるが、ASCへの対応のためかドライバー抜きの車体重量が183kgと重めなのが気になる。ギリシャ型の大会では思い車体は命とりになる。



12:METUソーラーカーチーム(トルコ) Ekinoks

 

5:東海大学(日本&台湾) Falcon

中東の技術系大学のMETUは2006年の鈴鹿にも参戦したチーム。日本に来たついで?に台湾へ寄った。ただし、チームメンバー数は3人と海外遠征としてはかなり少ない数。

 

台湾にある同名の大学と提携関係にある東海大学は、日本と台湾のジョイントチームを結成。日本人学生13名+台湾人学生6名と教職員などで総勢24名の大型チームとなった。



21:Helio Det(ドイツ) Helio Det-keep going 
 

1:KAMMソーラーレーシング(ドイツ) Helix

車体名の通り?進み続けるHelio Det。1993年のWSCに出場した車体で、今回も台湾までやってきた。しかし、荷下ろしの際に落とすように降ろしてしまったため、フレームが荷重に負けて曲がってしまった。かなりまずい状態である。

 

1991年に作製された車体で1991〜1993年まで、Tour de Solに出場した実績をもつ今回最古参のHelix。。代表でドライバーのKamm Joadin氏の名前がチーム名となっている。



7:テヘラン大学(イラン) Persian Gazelle
 


68:南台科技大学(台湾) Phenix

イラン初のソーラーカー「ガゼル」は、造形はなかなかなのであるが、車体が300kgを越え、トータル重量は400kgに達するヘビー級。NGMモータを使用するものの、おそらく登坂能力が足りずラリーレースは完走できないかも。

 

Race the Sunに出てくるような、巨漢の謝くんが、イメージ通りのいい味を出している総勢24名の大型チーム。太陽電池面積が6.,5m2と小さく、発電量は1200W程度。



32:プリンシピア大学(USA) Ra 6
 


いつものおきまり

2005年に製作された新しい車体で登場。Tecstar社のガリヒ素系太陽電池で1650Wを発電する。ベテランチームだけに期待は大きい。どの程度サーキットレースに対応できるようになったのか注目される。

 

チャイナドレス軍団に取り囲まれ、ちょっと当惑気味?です。「いやぁ・・・、台湾は気温が高いせいか今日は熱いなぁ・・・。」

 

サーキットレースをズバリ予想
9月17日に行われるサーキットレースは、一周5.8km滑走路を周回するコース。コース中にはシケインも置かれる予定。シケインは、ほとんど問題にはならず折り返しの加減速の勝負となりそうである。高速戦になれば発電量が豊富なガリヒ素勢、コーナリングと立ち上がり性能が重要になれば軽量車体が有利になるだろう。その点で、芦屋大と高雄応用科技大が一歩抜きに出ている感じである。アテネのサーキットセッション3位に入った東海大はしぶとい戦いができるのかどうか。高雄のApolloはホームゲームだけに、2台ともがんばってしまう可能性も高い。3位以下は予想は難しいが、ASCか鈴鹿を走っている車体が有利だろう。

サーキットレース 総合順位予想
予想 (k) (g)

1位

芦屋 芦屋
2位 高雄 高雄
3位 東海 Principia
コメント 加速減速がある空港折り返しコースなので軽い方が有利。発電量は無い最軽量の東海大がどこまで食い下がるか?

発電量が決めてか? プリンシピア大学はテスト走行ではいい走りだった。ミネソタ大学も気になる。

次回のレポートでは、このサーキットレースの結果をお伝えする予定です。お楽しみに!(k)

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