Zero to Darwin Project
NEWS
ZDP SHOP
パーツ販売
Wiki
BBS/LINK/EVENT
メーリングリスト
SOLAR-PAL
ZDPの歴史

BackNumber〜2005鈴鹿2  

鈴鹿2005 8時間耐久第1ヒート総括 2005/08/06 19:30

8時間耐久第1ヒート直前の突然の雨に驚かされたが、短い通り雨ですんだ。本戦は曇ったり晴れたりといった天候の中で熱いバトルが繰り広げられた。ドリームスペシャルクラスに位置する芦屋大、Aurora、高雄科技大のGaAs系トリプルジャンクション勢とシリコン最高峰のSunPowerモジュールのOSUが飛ばす展開は予想通りであった。実は高雄科技大には、鈴鹿サーキットは最後まで走りきるのは難しいだろうと予想していた。一方、すごいのはAurora 101。長年鈴鹿サーキットに苦しめられてきたが、フロント1輪で厳しいコーナリングやアップダウンをこなしていた。Auroraは15:56にピットインしたが、案外タイヤは減っていなかった。ものすごくすばらしい車体バランスであるといえる。OSUも淡々と周回をこなし、タイヤ交換なしの、うまいレース運びで2位につけた。芦屋大はピット作業練習の成果を発揮し、1分40秒で3本のタイヤ交換とドライバー交代を行いピットアウト。ここに勝負にかける芦屋大の原点を見た。

一方、ドリームノーマルグループ代表のパンダサンが昨年の優勝車の意地にかけてドリームスペシャルクラスに食い下がってきた。台湾の高雄工科大は鈴鹿初参戦だけにエネルギーマネージメントを間違えたか、発電系にトラブルがあったのか、途中から大きくペースを落とし脱落してしまった。ここで、健闘を見せたのがやはり鈴鹿初参戦の東海大Solspirits。当初、電気二重層キャパシタを用いた菅生戦法をソーラーカーで試そうとしていたが、定電流回路が安定しなかったため、柏会やHALクラブと同様にバッテリに並列にキャパシタを搭載してきた。ISF4000(全長5m×全幅1.5m)の車体サイズクラスで800Wの太陽電池というのは、本来であればチャレンジクラス。過去にはチャレンジクラスの車体のままSunlakeなどもドリームクラスに挑戦したことがある。しかし、鈴鹿初参戦で第1ヒート6位というのは、まずまずの滑り出しであろう。

 

 

さて、気になる明日の天気であるが、朝の段階で「晴れ」だった予報は、6日夕方の時点では「晴れのちくもり」に変化した。中途半端な曇天になった場合、曇天での発電劣化がシリコン系よりは少ない?と言われている芦屋大、Auroraが有利。思いっきり晴れてしまえばタイヤ負担も増加するので、4輪のOSUに味方すると考えられる。明日の東海大Sospiritsの走りも気になるが、すぐ後ろには東海大翔洋高が控えているだけに、こちらも意地をかけた戦いが予想される。(k)

関連リンク:ソーラーカーレース鈴鹿2005 http://event.yomiuri.co.jp/2005/solarcar/

鈴鹿2005 8時間耐久第1ヒート トップは芦屋大 2005/08/06 17:15


芦屋 Sky Ace TIGA/芦屋大学ソーラーカーP.J.(A)


FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP DREAM CUPソーラーカーレース鈴鹿2005 ドリーム/チャレンジクラス 8時間耐久第1ヒート。

曇り空の下、13:00にスタート。序盤は、芦屋大、Aurora、OSUが4分40秒前後。4位争いのにパンダサン、台湾は5分0台でペースアップ。6位争いは、兵庫県尼崎工業高校対鈴鹿初参戦の東海大ソルスピリッツ。5分20秒前後のペース。

スタートから約1時間後、コースに夏の日射が戻る。トップ3台は12周。トップ3台は、すでにこの時点で4位以降に1周の差をつける。

スタート後1時間30分の14:30、芦屋、Auroraが4'20台にペースをアップ。OSUは、4'40台でペースをキープ。OSUとトップ2台との差が開き始める。

15:07 トップ芦屋大との差が1'47のOSUが、ピットイン。約40秒の作業でタイやを交換せず、ドライバー交代のみでピットアウト。同時にピットインしたApollo-plusは、タイやを交換し、4分30秒程度のロスでコースへ復帰する。

15:11 パンダサンがピットイン。タイヤ交換をせず50秒程度の停止で、ピットアウト。
15:19 トップを走行中の芦屋大が、ピットイン。ドライバー交代と共に、予定通り3輪全輪の交換を1'40で行い、OSUの前のポジションでコースへ復帰。交換した左前タイヤは、すでに繊維も見え、完全に使い切られていた。

レース残り時間がまもなく1時間となる15:56、トップを走っていたAuroraがようやくピットイン。タイヤをチェックするが、結局交換をせず、1分10秒のロスで復帰。復帰後はタイムを5分前後まで落としてしまう。

レース残り50分、ペースを守るOSUは、ここで芦屋大に、周回遅れにされてしまう。
残り40分、5位を走行していた、Apollo-plusが、ピットイン。カウルをあけ、しばらく作業した後、コースへ復帰するが、S字に車を止めてしまう。

残り30分、芦屋大は、2位を走行していたAuroraを抜き、ついにコース上の全車を周回遅れにさせる。
残り20分、5位まで順位を上げていた再輝は、昨年と同様スローパンクチャに見舞われるが、タイヤ交換をすませ、同順位でコースへ復帰。

17:00、第1ヒート4時間のチェッカーが掲げられ、芦屋大は第1ヒートの新記録である52Lapsでチェッカーをうけた。2位は、終盤までタイムを落とさず走り続けたOSU、3位はAurora。4位には昨年優勝のパンダサンがつけている。

本日は車両保管の後、日没までの間、ピット裏での充電が行われる。夕方の鈴鹿の日はまだ強く、今日は十分な充電が期待できそうだ。(s)

ドリーム/チャレンジクラス 8時間耐久レース 第1ヒート結果
順位 No. クラス Team名 車名 Laps Delay
1 9 DREAM 芦屋大学ソーラーカーPJ(A) 芦屋Sky Ace TIGA
52
4:01'41.747
2 8 DREAM OSU大阪産業大学 OSU model S'
51
1Laps
3 101 DREAM Aurora Vehicle Association Inc AURORA 101
51
1Laps
4 1 DREAM パンダサン チーム トライアシック ダンディー
49
3Laps
5 2 DREAM 再輝 ENAX
44
8Laps
6 6 DREAM 東海大学 Solsprits TOKAI S8
43
9Laps
7 11 DREAM 東海大学翔洋高校 FALCON
43
9Laps
8 21 CHALLENGE 柏会 武蔵
42
10Laps
9 26 CHALLENGE 堺市立工業学校科学部 SCIENCE 705
41
11Laps
10 23 CHALLENGE バカボンズ Scarbaeus
41

11Laps


1位 芦屋大学

羽藤先生
「終わって見れば予定通りでした。ヒート序盤は他のペースを見ながら。途中から当初の予定通りタイヤ交換のタイムロスを見込んで逃げる作戦に決めました。予定のピットインサインの前の周回に左タイヤがパンク。でも場所が130Rでしたので、タイムロスが最小限で済んだのはラッキーでした。このツキを明日も手放さないようにしたいです。」
野村ドライバー
「ピットに帰って来るまで、ヒート週回数の新記録が出たのは知りませんでした。中盤、後続を離すためにペースを上げた時にタイヤに無理させたので、明日はサスペンションのセッティングを変えて、走り方に気を付ければタイヤ寿命は大丈夫でしょう。」

2位 OSU

藤田先生
「日射量と車体性能に合わせた適切な走りをしたまでです。ラップタイムを見てもらえれば判りますが、ウチは安定したペースを刻んでるはずですよ。明日も自分達のペースで行きます。」

 

関連リンク:
ソーラーカーレース鈴鹿2005 http://event.yomiuri.co.jp/2005/solarcar/
大阪産業大学ソーラーカープロジェクト2005鈴鹿 http://blogs.yahoo.co.jp/osusolarcar2005/

鈴鹿2005 8時間耐久第1ヒートスタート 2005/08/06 13:30



Dream Cupソーラーカーレース鈴鹿2005』は13:00、8時間耐久第1ヒートがスタートした。

序盤から芦屋大、Aurora、OSUが後続を引き離し、4'40程度のタイムで周回を重ねる。芦屋大は3輪でダンロップ製タイやを使用。このペースなら、途中でタイヤ交換が必要。対するOSUは4輪でIRC。こちらは、タイヤ交換をせず、第1ヒートを走りきる予定。昨年優勝のパンダサンと、台湾Apollo-pusは、5'10台で4位争い。(s)


関連リンク:
ソーラーカーレース鈴鹿2005 http://event.yomiuri.co.jp/2005/solarcar/
大阪産業大学ソーラーカープロジェクト2005鈴鹿 http://blogs.yahoo.co.jp/osusolarcar2005/

 

▲TOPへ戻る


Copyright © 1995-2005 Zero to Darwin Project All rights reserved.
当サイトに含まれる画像・PDF等の無断転用を禁止します。
当サイトに関するお問い合わせはこちらから。