|
|||||||||||||
|
Pheathon 2004のLEG3が始まった。今日のコースはオリンピアから、パトラへ引き返すコース。パトラからオリンピアへは、内陸部=山岳路で、曇天の中を山越え谷越えでやってきたが、今日は海側の平地を戻る。今日は高速巡航になりそうだ。AM10時に各車がスタートするが、上位チームはほぼ満タンまでバッテリを回復させる。今日は、各チームのリーダにPheathon 2004などについての感想を聞いてみた。(だいたいこんな感じということでご理解ください。) まずは、日本でもおなじみのAuroraのデビッドに突撃。「やぁ、日本のソーラーカーファンのみなさん。コンニチハ。何が起こるか分からないレースで、大変だが、いずれにしてもこのような大会を実現したオーガナイザーはすばらしいと思う。今年も、Pheathon 2004が終わったら、日本へソーラーカーを輸送してDream Cupソーラーカーレース鈴鹿に出場するのでよろしく。」
今度はOSUの藤田先生。「とにかく、危ないレースです。従来のソーラーカーでは、ちょっと考えられないようなコースや安全性です。とにかく安全に走って、無事に日本に帰りたいです。今後のソーラーカーは、太陽電池の搭載量を減らして、一度速度レンジを下げた方がいいんじゃないでしょうか?」というコメント。たしかに、Auroraはパンクしてスピンしたりしている。
台湾の南台科技大学のアイ先生。「機械系の助教授をやっていますアイです。よろしく。台湾には2チームしかソーラーカーチームがありません。今回はWSCとはまったく違うレースになっていますね。ガリウムヒ素太陽電池も傷つき大変ですががんばります。街の中を走るので大変ですが、いろいろな人に見てもらえるのがいいですね。それにしても日本のソーラーカーはコーナリングがいいですね。」
最後は、 芦屋大学の中川先生。「いやぁ・・・。すごいですねここのレースは。うちのドライバーは喜んでとばしますけど。モータコントローラやMPPTが故障したりしてますが、いまのところ順調です。私より盛谷先生のコメントを取ってください・・・。今後は、安全性を強化したり普及させる方向や、速度を落としたソーラーカーなど、方向性を分けないといけないと思います。」
というコメントをいただいたところで、ラリーセッション3日目のLEG3を紹介しましょう。先にも触れましたが、今日は海岸線の平坦路。とはいっても海岸線を走る国道や高速道路なので、昨日ほどではないがアップダウンのあるコースだ。朝の充電も含めると、すべてのチームが満充電でスタートしているのでエネルギー的には問題無さそう。この日はギリシャらしく?天気がよいので各チームとも高速巡航をしている。スタートして20kmから本日最初のスペシャルステージとなるSS5がスタート。ここは直線のコースなので、スロットル全開。最高速試験の様相で140km/hを越えるトップスピードの車もいるようだ。残念ながらFALCONは、1台モータで登坂を含めて対応しようとしたため、最高速度は90km/hに届くかどうかというところ。ちょっとスペシャルステージの速度レンジについていけません。ここのコースには140km/h以上の速度が出るモータが技術的には最適なのですが、一般道でそんなに出してもよいものか・・・。SS5のあとは、ターゲットタイムが3時間以上ある区間なのですが、上位チームは晴天時の巡航速度で走ったため、予定よりもかなり早くパトラへ戻ることになる。
信号待ちあり、トンネルありと、ソーラーカーにしては珍しい経験をしながらの走行です。高速道路でもしっかりとお金を取られてしまいます。ギリシャでは、いきなり高速走行ができるソーラーカーを見てしまったため、一般車(ガソリン車のラリーカーなど)と同じ扱いになっている感じがします。
日が高いうちに、パトラ大学の敷地の中に帰ってきました。TIGAはあとゴールまであと30mのところで一般車とぶつかりそうになり、回生ブレーキをかけたところ、モータコントローラが破損してしまった。ハイパワー仕様のコントローラ並列仕様にしているため、急激な変化に対応しにくいのかもしれません。ミツバさんのモータコントローラ予備に交換し、なんとか復旧する。また、車体の進藤でMPPTのチョークコイルの銅線が折れて破損してしまったようだ。各チームともレース終了後に開始しましたが。今日だけで、満充電に戻ります。しかし、Nuna2はザフト社製の大型リチウムイオン電池の配線がおかしいのか、緊急チェックをしていた。
明日のLEG4は、平坦路が続いた後、最後にLEG2よりも急な上り坂が来るようだ。LEG2でも十分きつかったので、いったいどうなってしまうのだろう・・・。とにかく、行ってみないことには分かりません。それではアディオ!!(k) |
|||||||
Copyright(c)1995-2004 Zero to Darwin Project All rights reserved. |