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11月2〜3日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催された2003 WEM GP最終戦 2003World Electric Vehicle Challenge in SUGO。優勝はチームヨイショット!ミツバのHyper USO800(24周)。ZDPのスーパーでんちくんは3位、モスラはモータートラブルで、リタイヤ。 今年の大会より、コースの走行方向は昨年までの逆回りから正周りに変更。本戦も昨年までの各車順々のスタートから、一斉スタート方式に。そのスターティンググリッドは、昨日と今日午前中の、予選タイムによって決定される。 ZDPのスーパーでんちくんは、キャパシタ充電コントローラの不調により昨日はタイムを残せないまま、本日の予選を迎えていた。本日の予選も1周目で充電コントローラにトラブルが再発。急遽コントローラを交換して、ピットアウトをしたのは予選終了10分前。一発勝負の最初で最後の1周に記録したタイムは5'30で、予選3位。モスラは昨日の時点で7'04.で8位。本日このタイムを更新できず、10位にとどまった。 この1戦にWEM GP優勝のかかるチームヨイショット!ミツバのHyper USO800は、前日の予選で1位のタイム4'41を出していたが本日の予選では、コースへ向かう途中のピットレーンでスピン。リヤパンク、前輪左前スポーク破損でタイムを更新できず。昨日に2位につけていたホンダエンジニアリングEVER
Orcaは、今日の予選で4'35のタイムを出し、ポールポジションを取った。
決勝は13:00スタート。天候は曇。オープニングラップは、Orca 4'46。続いてHyperUSO800、スーパーでんちくん。スタートダッシュで最初に第1コーナーに飛び込んだつばさ52号は、トップの3台と少し間を開けられ4位で1周目をクリアした。2周目以降、上位3台は5分を切るラップで周回を重ね、4位のつばさ52号に、1周あたり1分の差をつけながら、淡々と周回を重ねていく。ZDPのモスラは、モータの不調で、2周を終えたところでピットへ戻り、早々とレースを終了してしまう。 レース半ばのスタート1時間後。HyperUSO800は、40秒差まで開いたOrcaとの間を、徐々に詰めにかかる。レース終了40分前、OrcaとHyperUSO800は、3位のスーパーでんちくんを周回遅れにしてしまう。17周目を終えたところで、OrcaとHyperUSO800の差は7秒。残り時間28分19周、2台の差は2秒差まで縮まる。 残り時間13分22周終了時、HyperUSO800はOrcaとほぼ並びながらも、わずかに前に出て、コントロールラインに現れた。レース終了7分30秒前、23周目終了。2台は見える位置にいながらも、HhperUSO800リードを広げる(左写真)。ところがここでOrcaがスローダウン。電気系を傷めてしまい、もう1周を走る事ができない。 HyperUSO800はさらに1周を、レース終了の2時間前間でに終え、24周の新記録でSUGO総合優勝と、2003 WEM GPチャンピオンの座を勝ち取った。 スーパーでんちくんは2時間のうちに23周を走りチェッカーを受けたが、Orcaが先に23周を終えていたため、3位入賞となった。(s)
関連リンク:
日本太陽エネルギー学会の研究発表会が2003年11月6〜7日に、足利工業大学で開催される。7日午前9:00よりソーラーカーセッションがあり、5件の発表が行われる。講演タイトルと発表者は以下のとおり。
この他にも、色素増感太陽電池など様々なセッションで発表が行われる。(k) 関連リンク:日本太陽エネルギー学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jses/
著者: Douglas R. Carroll ソーラーカーの全領域をカバーし、エネルギーマネージメント、設計方法、太陽電池アレイ、空力設計、コンポジット材料、車体バランス、タイヤ、サスペンション設計、バッテリ、電気システムについて書かれている。内容は、学術的というよりは実践的であり、タイヤ周りの空力から太陽電池のバイパスダイオードなど、これまであまり細かい議論が無かった部分まで触れられている。 Speed of Lightも名著であるが、この本も同等以上の価値があるといえるだろう。ソーラーカーだけでなくEVエコランに携わる人にも参考となるこの本は、バイブルの一冊となるに違いない。(k) 関連リンク:
25日に行われた第1ヒート(第2ヒートのスターティンググリッドを決める予選)は、白浜恒例のルマン方式タイムトライアルで行われ、名城大学のNovaがトップ。新開発コントローラを搭載したTGMY2003は惜しくも2位にとどまった。 26日の第2ヒート(WEM GPのポイント対象となる本戦)では、常時風速5m前後の風の中、つばさ53号が小さな投影面積の優れた空力特性を生かして前半から4分30秒前後のラップを刻み終始トップをキープ。2位争い、最近好調のファラデー・マジックは、つばさ52号と絡み合いながらも徐々にペースダウン。ついに11周目に、後続のエコノ亀吉2.5号にも抜かれてしまう。WEM GP戦ではエコノ亀吉とファラデー・マジックは首位と2位の関係。ファラデー・マジックとしては、ここで抜かれるわけにはいかない。ファラデー・マジック は、仕込んでいたブースト機能によって、エコノ亀吉を抜き返し、わずか8mの差で逆転3位に食い込んだ。
WEM GP、第5戦までの上位チーム獲得ポイント合計は、1位 エコノ亀吉2.5号(77P)、2位 ファラデー・マジック(72P)、3位 ミラクルでんちくん(57P)、4位 Spirit of 紀北(55P)、5位 Hyper USO 800(52P)、6位 PURSUITER(44P)、6位 スーパーモスラ(44P)。 しかしWEM GPでは、獲得したポイントの上位4戦分が実際のポイントとして有効なので、実際の順位は、1位 ファラデー・マジック(71P)、2位 エコノ亀吉2.5号(64P)、3位 ミラクルでんちくん(57P)、4位 Hyper USO 800(52P)、5位 Spirit of 紀北(48P)、6位 PURSUITER(44P)、6位 スーパーモスラ(44P)となる。 残すは最終戦の菅生。4戦分のポイント合計で、WEM GPチャンピオンとなれる可能性があるのは、4位のHyper USO800まで。しかし、上位3台はSUGO不出場なので(菅生に出走するでんちくんは、ミラクルではなく別車体のスーパーでんちくんの予定)、GPポイントが加算されない。現時点でのWEM GP首位は、ファラデーマジック。Hyper USO800が逆転をする為には、菅生で優勝しなければならない。 WEMGP最終戦 菅生は、11月2-3日に開催される。 (b) 関連リンク:
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