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 BackNumber〜2012夏2

WGC 2012 ソーラー&FCカーラリー、スタート 2012/07/29 14:00


7月29日14:00より、WGC 2012のソーラー&FCカーラリー部門がスタートした。グリッド上にソーラーカーが待機している頃には、強い日射が得られていたが、スタートする頃には雲が増えてきて太陽光を遮る状態になった。

フロントローは、サレジオ高専ソーラーカープロジェクトのSALESIOと玉川大学のオンディーヌ。スタートを合図するフラッグが振られるとともに、各者が一斉にスタートしていった。神奈川工科大学KAIT WSC ProjectのKAIT Spiritは、昨日の車検を通過できず、初日のグリッド上に並ぶことはなかった。

20年続いた戦いが、今から始まる。(k)

追記(2012/08/01):
3日間24時間のレース結果は、ソーラーカー部門優勝:工学院大学ソーラーカープロジェクト/KGU_S12(36周)、水素燃料を使用した燃料電池部門を含めた総合優勝:玉川大学/オンディーヌ(37周)。すべての結果は大会公式サイト参照、 http://www2.ogata.or.jp/wgc/wgc.htm

関連リンク
World Green Challenge WEB Site http://www2.ogata.or.jp/wgc/2012wgc/car/
USTREAM配信: http://wgc.jonasun.com/
さきがけonTheWeb - スーパーエナジー、耐久ラリーV 大潟村、ソーラーカー大会開幕
ソーラーカーレース始まる : 秋田 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 
ソーラーカー:耐久レース開幕 49チーム参加??大潟 /秋田− 毎日jp(毎日新聞)
黒須八王子前市長、ソーラーカーレースに参戦−レーサーの経歴生かし周回重ねる - 八王子経済新聞

WGC 2012 ソーラーバイシクルレース 2012/07/29 13:30


7月29日午前8時、WGC 2012バイシクルレースがスタート。天候は晴れだが薄い雲が広がり、快晴時の1/3〜1/2程度の発電量になるソーラーパネルにとって微妙な空模様。

ソーラーバイシクルレースのカテゴリーAとBは、1周25kmの大潟村ソーラースポーツラインを4周するタイムを競う100kmマラソンとして開催。昨日行われたフリー走行中に計測されたラップタイムでトップになったのは、Team ZのSpirit of Tamagawa。本レースは3人までのライダーが登録できるが、Team Zは香西真介氏が一人でライダーを担当するため、体力的にはかなりハードな展開となる。そのため2011年大会のカテゴリーA同士の対決では生きの良い高校生ライダーを複数用意した栃木県立真岡工業高等学校に敗れ、今年の大会でのリベンジを狙っていた。

今年のマラソン競技は、一般的な自転車に近いカテゴリーAのTeam ZのSpirit of Tamagawaと、空力・エネルギー面で有利となるカテゴリーBに転向し、人力無しで出場していた栃木県立真岡工業高等学校のコットン3号の一騎打ちが繰り広げられた。1位の記録は2時間29分13秒、2位は2時間29分38秒。前大会では真岡工業高校とTeam ZははカテゴリーA同士で因縁の対決であったが、カテゴリーが変わった今回も僅差でカテゴリーBのコットン3号が勝利。敗れたSpirit of Tamagawaも、カテゴリーAで部門優勝となった。

カテゴリーSは、走行タイム4時間+オーバータイム1時間以内の5時間耐久ラリーとして開催。チームスーパーエナジーのGRIFFONは、序盤には30分を切るタイムでラップを刻み、9LAPを目標に走行していたように見えたが、後半になってペースダウンし8LAPを速いタイムで確実にクリアする戦略に変更。その後を、栃木県立矢板高等学校機会研究部のブルーインパルス12-AとBの2台が追走。しかし、GRIFFONは貫禄の差を見せつけ、大差をつけて逃げ切った。チームスーパーエナジーのGRIFFONは、8LAP=200kmを走行し、4時間19分14秒の記録で優勝した。(k)

栃木県立真岡工業高校 枝雄人さん
『カテゴリーAで2連覇を達成しコースレコードも出したので、今回はカテゴリーBで挑戦しました。レースが始まる前にソーラーパネルの配線が断線するというトラブルが起きてしまいましたが、皆でがんばって修理し、なんとか無事にスタートすることができました。車名のコットンは、地元の真岡木綿にちなんでつけました。』

栃木県立真岡工業高校ドライバー 村井俊哉さん
『Team Zはもちろん意識していましたよ。40〜45km/hの速度で走りましたが、Team Zとは抜きつ抜かれつのレース展開で、最後までどうなるかわかりませんでした。』

Team Z 香西真介さん
『カテゴリーAで優勝できたのはいいんですが、人力なしのカテゴリーBの真岡工業にやられた。なんだか微妙にくやしいです。でも、昨年の真岡工業のコースレコードを破り、2時間半を切る新記録が出せたのはうれしいです。』

チームスーパーエナジー 安藤一幸さん
『序盤は9LAP狙いでしたが、雲が出てきたので1時間半を走った段階でペースダウン。しかし、その後に雲が晴れてきたので、ペースアップを試みようかと思いましたが、すでに間に合わず。そのまま8LAPを狙いました。2位の矢板工業とは1周差をつけて優勝できたので、まずまずの結果だと思います。すべては内田総監督の指示にしたがったまでです(笑)。』

秋田大潟村WGC2012開幕 2012/07/28 19:00

World Green Challenge (WGC) 2012が秋田県の大潟村ソーラースポーツラインで7月29日〜31日に開催される。これまで一般や高校などを対象としたWorld Solarcar Rallye (WSR)、World Solar Bicycle Rallye (WSBR)と、大学および高専を対象とした全日本学生ソーラー&FCカーチャンピオンシップの2グループが共催していた。これらが今年から統合されたものがWGCとなる。
1992年に第1回WSR大会が開催され、今年は20周年記念大会と位置づけられる。

WGCには、ソーラーバイシクルレースとソーラーカー&FCカーラリーの2部門がある。ソーラーバイシクルは、市販自転車をベースに規定内の太陽電池と鉛蓄電池を搭載したカテゴリーA、自由に製作したカテゴリーB、エコノムーバーに太陽電池を付けたカテゴリーS、フリー参加枠のカテゴリーFの4種類がある。今回はカテゴリーAに8台、カテゴリーBに6台、カテゴリーSに17台の合計31台のソーラーバイシクルが参戦する。
この中で注目を集めたのは、地元大潟村役場職員による「地球をもっと愛し隊」のソーラーバイシクル『グランクラスJr.』。ZDPチーフエンジニアの池上敦哉がソーラーバイシクルの普及を目指し製作した車体で、電池にリチウムイオン電池を搭載したため、カテゴリーBにエントリー(カテゴリーAは大会規定のパネル/鉛電池使用が義務づけられている)。


玉川大学の燃料電池車の車名は「未定」。
まだ完成していないので本当だそうです。
池上敦哉製作のソーラーバイシクル「グランクラスJr.」

 

一方、ソーラーカーのチャレンジクラスは、概ねWSCに準拠しており6m^2以内のシリコン太陽電池(化合物太陽電池3m^2以内)の太陽電池を搭載できる。ただし、リチウムイオン電池およびリチウムイオンポリマー電池は14kgと同じ重量であり、公道を走行しないことからタイヤに関しては自由に選択できる。また、シート形状に関する規定も無いため、寝たような姿勢のものでも認められている。従来の規格で製作されたソーラーカーもアドベンチャークラスとして出場可能。ソーラーカー13台、FCカー3台、グリーンフリート1台の17台が出走する。注目されていた神奈川工科大学のKAIT WSC Projectの新型車KAIT Spiritは製作が遅れ、車検に間に合わなかった。

工学院大学ソーラーカープロジェクトのKGU_S12
小改造でWSC 2013に対応可能。
長野高専ソーラーカー研究部の新車「NRS-12 Azusa」
完成までもう少し。

大会スケジュールは、2011年大会よりもさらに圧縮され、ソーラーバイシクルとソーラー&FCカーレースの2種類を3日間で行う。
7月28日9:00〜12:00にソーラーバイシクル、13:30〜15:00にソーラーカー&FCカーの車検が行われた。
本戦は、ソーラーバイシクルが7月29日8:00〜13:00、ソーラーカー&FCカーが7月29日14:00〜19:00、30日8:00〜19:00、31日8:00〜16:00に実施される予定。

開催期間中は、八郎潟駅〜みゆき橋〜ソーラースポーツラインおよび干拓博物館を結ぶシャトルバスが約1時間間隔で運行される。また、28日(土)と29日(日)の会場内には、2009年のWorld Solar Challengeで優勝した東海大学ソーラーカー「Tokai Challenger」と、ドラえもん型ソーラーカー「ソラえもん」をはじめとし、日産リーフ、トヨタプリウスPHV、日野レンジャーハイブリッドなどのエコカーが展示されるとともに、横手やきそば、能代ぶたなんこつ、男鹿しょっつる焼きそばなどのB級グルメが集められる。(k)

 

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