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BackNumber〜2008南アフリカ  

South African Solar Challenge 9日目〜11日目 2008/10/09 23:00


South African Solar Challengeも、いよいよダーバンからプレトリアを走行する、最終ステージへと突入。

10月6日、競技9日目の調整日に行われた追加車検では、インドチーム2チームが新たにパス。
デリー工科大学(Delhi College of Engineering)は、メンバー全員が1年生の若いチームであり、今回が初めてのソーラーカーレース。車検通過のその夜、スタート前のバッテリ充電を行おうとして、太陽電池用トラッカーに、商用電源240Vを直接入力し、トラッカーを破損。バッテリーに太陽電池パネルを直結すれば、なんとかスタートは切れそうに見えたが、翌日のスタート時刻には、姿を見せなかった。
もう一つのインドチームである、NSIT Solar Car Teamは、4点式シートベルトの不備や、フレーム補強のための溶接等、大改造を指示されながらも、車検を通過。最高速は60km/hほど出るようだが、推定で約300〜400kgの車体となっており、長くは走れそうにもない。
南アフリカのケープタウンのOelsner Groupは、モータコントローラを破損し走行できず。レース終盤になっても、未だコントローラーの修理を続けている。


10月7日、競技10日目。ダーバン郊外のエスコートを出発し、エルメロまでを走行する278kmコース。前の晩に雷雨があったが、この日の天候は、朝からおおむね晴れ。

この日のコースは坂がきつく、燃料電池バイクのマレーシア工科大学も、NGMモータのコントローラを焼損するトラブルに見舞われる。この状況下で東海大は、ギリシャ大会等の経験を生かして、実績のあるミツバDDモータのプロトタイプを使用し、順調に走行を続ける。しかし、目的地となるエルメロの50km手前で、予定のコースが工事による通行止め。迂回路を探すが、迂回路も工事中の未舗装路。結局、この日は時間内の完走を断念し、最後はトレーラーでの移動となってしまう。


10月8日、競技最終日。08:00出発。エルメロから、ゴール地点となるプレトリアを目指す。国道N11号線にてミドルバーグを経由し、高速道N4号線でプレトリアへ向かう。高速走行であり、交通量も多いことなどから、ドライバーを篠塚建次郎氏に交代。約80km/hで走行を続け、14:00頃、無事計測ポイントを通過しフィニッシュ。

東海大チャレンジセンター/FALCONは、アドベンチャークラスで優勝し、本大会総合優勝を決めた。2位はEco ZoneのSunna。但し、レースの形態を大きく変えたことから、記録については確定していない。
10月10日(金)朝のフジテレビ まざましテレビ で、本大会の模様が、紹介される予定。(k)

追記(2008/10/11):
めざましテレビ での放映が、10月14日(火)に変更されたとのこと。


South African Solar Challenge 4日目〜8日目 2008/10/07 00:00


ただいま南アフリカ共和国で開催中の、South African Solar Challenge は、ケープタウンから山岳地帯を抜け、再び首都プレトリアの地を、目指している。

10月1日-競技4日目。この日は調整日。ケープタウンのセンチュリーシティにあるショッピングモール「キャナルウォーク」にて、ソーラーカーの展示が行われ、サイエンス・センターでは、主催者や参加チームチームによるソーラーカーに関するプレゼンテーションが行われた。


10月2日-競技5日目。タイムテーブルでは08:00にキャナルウォークを出発する予定であったが、天候は雨。大会主催者は、この状況で制限速度120km/hの高速道路N2を、ソーラーカーが低速度で走行するのは危険であると判断。ケープタウンから200kmほど離れた交通量が少ない地点までソーラーカーをトレーラーで搬送し、そこから競技をスタートする事になった。

14:30、カレドンの東側30kmの地点から、141km先のハイデルベルグにむけて、各車スタート。しかし、地元南アフリカEco ZoneのSunnaは、55kmを走ったところで、ストップしてしまい、この日も競技区間を残して、またしてもトレーラーでの移動に。一方東海大は、予定していた競技区間141kmの走行を2時間20分で完走し、ハイデルベルグへ到着。ここから、翌日のスタートポイントとなるプレッテンベルグ・ベイへは、トレーラでの移動となった。


10月3日-競技6日目。08:00、プレッテンベルグ・ベイをスタートした東海大学チャレンジセンターは、晴天に恵まれ順調に走行。途中、予定していたコースが工事中であった為、その迂回路へと入る。

ところがその迂回路にて、地元の大型トレーラーの事故に遭遇。この事故処理のため、一行は現場に、1時間近く足止めを食らう。

再スタート後は、ポート・エリザベスを抜け、コントロールポイントのコルチェスターへ。ここでドライバーを篠塚建次郎氏へ交代。イーストロンドンを目指すが、キャラバンは、キング・ウイリアム・タウンでのルートをミスコース。結局、この日は走行時間も過ぎて暗くなってきたことから、イーストロンドンまでの残り60kmを、トレーラーでの搬送となってしまった。


10月4日-競技7日目。本日は標高1600mの峠を越えるルート。天候は小雨が降る状況で、発電量は晴天時の5%程度。大会主催者は、この状況での山道の登坂は、ソーラーカーでは無理と判断。前半約380kmをトレーラーで輸送し、1600mの峠からの下りとなる後半116kmのポート・シェプストンまでの走行へと変更された。

トレーラすらやっとの坂を上り詰め、14:45頃、再スタート地点の標高1600mの峠に到着。ここから各車再スタート。途中、雨や霧によりスピードが上げられない中、東海大は下り坂で回生ブレーキを多用し、翌日のエネルギーを確保しながら完走。南アフリカのEco ZoneのSunnaは55km、Sanyo/Iritronが6kmでそれぞれ走行を終えてしまう。燃料電池を積んだグリーンフリートクラスの、マレーシア大学だけが、この日の513km全行程を自走で締めくくった。


10月5日-競技8日目。ポート・シェプストンは、この日も雨に見舞われる。この日の競技区間はダーバンの先までの127.6kmと短い為、東海大チームは雨が弱くなったのを見計らい10:30頃にスタート。50〜60km/hで走行を続け、途中12:10分頃にダーバンを通過。この日のゴールである、ダーバン郊外のコントロールポイントに、13:00に到着した。

10月6日-競技9日目は、再び調整日となっていて、ダーバンのゲートウェイ・ショッピングセンターにて展示と充電が行われる予定。インドから参戦する2チームは、ようやく車体が組み上がった為、ここダーバンから走行を開始する見込み。
一行は、10日目、ダーバン郊外を出発。11日目に南アフリカ一周の行程を終え、首都プレトリアに到着する。(k)

South African Solar Challenge 1日目〜3日目 2008/10/01 23:00


南アフリカ共和国で開催中のSouth African Solar Challenge では、まともにレース走行ができている車両が、東海大の1台のみという状況が発生している。

9月28日競技日初日、車検を通過できた車両が南アEco ZoneのSunnaと、東海大学チャレンジセンターのTokai Falconのわずか2台しかなかったこともあり、予定よりも3時間以上遅れて11時過ぎにようやくスタート。

この日の走行区間は、首都:プレトリアから、クラークスドープまでの約250km。ところが、スタート直後にSunnaはストップしてしまい、250kmを完走できたのは、Tokai Flconの1台のみ。止まってしまったSunnaと、車検すら通らない他車は、トレーラーによる陸送で、この日のゴール地点まで移動と、波乱の幕開け。


9月29日競技2日目、キンバリーからホープタウンを通り、ボーフォート・ウエストまでの500km。

朝の太陽からの充電でバッテリを満充電に回復したTokai Falconだったが、スタート前にリアサスペンションのショックアソーバー取り付けマウントが剥離した為、急遽再接着作業を行い、1時間37分遅れでのスタート。スタート時刻が遅れたことで、17:00のゴールの為には、平均時速70km/h以上での走行が必要。完走を目指す東海大チームは、速度を上げて17:10頃に現地に到着するが、ボーフォート・ウエスト市内でソーラーカーレースの開催を知らなかった地元警察のパトカーに捕まってしまう。
その後、大会オーガナイザからの説明により無事に釈放され、この日のレースを終えることができた。

 


9月30日競技3日目、ボーフォート・ウエストから、南アフリカ第2の都市ケープタウンを目指す。

この頃になると、朝のスタートには、インド、南アフリカなどのチームも出走するようになるが、ソーラーカーとしての完成度が低い為、大した距離を走ることなくすぐにストップしてしまう有様。大会は、東海大の単独チャレンジに近い状況となりつつある。
この日の朝の天候は、現地では滅多に降らない雨。地元の農家は久々の雨ということで大喜びだが、ソーラーカーにとっては最悪のコンディション。その後も、走行中強い向かい風に悩まされ、唯一走行を続けていた東海大も、ケープタウンまで残り80kmのところでバッテリー切れで、ストップ。距離換算の時間ペナルティーを受け、トレーラーで陸送となった。

レース一行は10月1日も、ケープタウンに滞在。翌10月2日より海岸沿いを経由して、再び首都:プレトリアを目指す。(k)

 

 
South African Solar Challenge 間もなくスタート 2008/09/28 08:00


アフリカ大陸初のソーラーカーレースとなる『South African Solar Challenge』が、南アフリカ共和国で開催される。この大会は、鈴鹿や2004年のギリシャと同じ格式の、FIA公認レース。9月28日8:00に首都プレトリアを出発し、ケープタウン、ダーバンを経由しプレトリアに戻るというコースの総延長は約4200kmと世界最長級。このコースを11日間かけて走行し、10月8日に、表彰式が開催される日程。

当初本大会には、MITをはじめとし、世界各国から11チームがエントリーする予定であったが、現地で確認してみると、キャンセルが相次ぎ、最終的には6チーム程度になる模様。

27日には、プレトリアにあるメンリンショッピングセンターにおいて、車体サイズ、安全装備、補器類、ドライバー体重、15秒以内の脱出、ブレーキ、スラロームなどの車検が行われた。車検開始時刻の12時に集合したのは、東海大学チャレンジセンターのTokai Falconと、地元南アフリカ最大の都市であるヨハネスブルグの企業Eco Zoneがスポンサーのプライベートチーム「Sunna」の2台。Sunnaとは太陽の神様を意味しているとのこと。

本大会の東海大チームでは、ラリードライバーの篠塚建次郎氏が、アフリカの大地でソーラーカーの初ドライブに挑戦する。東海大学工学部を卒業した篠塚氏は、パリ-ダカール・ラリーが今年中止になったことなどもあり、母校の後輩たちを支援することや、自動車の環境技術にも関心が高いことなどから、今回特別に参戦することになった。また、ZDPの池上敦哉氏も東海大チームに加わり、経験豊富なエンジニアとして指導的な役割を担っている。

やや遅れて、車検会場に現れたのは、南アフリカのケープタウンから来たOelsner GroupのDarling SEES。ドイツのGocherman太陽電池モジュールは単結晶シリコンとのことであるが、変換効率などは不明である。その後、インドのDelhi College of Engineeringチームが到着。インドからはもう1チームのNSIT Solar Car Teamが南ア入りしているとの情報があるが、この日の車検会場で、姿は見られなかった。

大会主催者がソーラーカーレースに不慣れなこともあり、先行きが不安な面も感じるが、レースは明日、プレトリアを出発する。もう後には戻れない。

次回更新は、10月2日ケープタウンからの予定。(k)

 
Sunna   Darling SEES

関連リンク:
South African Solar Challenge http://www.solarchallenge.org.za/
東海大学チャレンジセンターライトパワープロジェクト http://deka.challe.u-tokai.ac.jp/lp/
篠塚建次郎 オフィシャルウェブサイト http://www.shinoken.net/

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