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キムヒデの2005 WSR/JISCレポート4(最終日) 2005/08/01 28:00

曇天で思ったほど充電できない朝
天気予報がまったく当てにならない大潟村ソーラースポーツラインですが、3日目はどうなりますことやら・・・。いちおう朝のピンポイント予報では、曇りで雨も降るかもという感じでした。ということは、外れ続きなので、反対に晴れるのかなぁと思って起きてみると、濃い霧に覆われていました。今日くらいは天気予報が当たるのかなぁ・・・と考え、雨天を想定していました。1日目、2日目ともに悪天候を予想して裏切られていただけに、今度こそは当たるのか!?と申し訳ないんですが期待してしまいました。スタート時刻が近づくにつれて、雲が厚くなりグリッドイン時には、大粒の雨が降ってきました。しかし、予想とは反対に1時間もすると、晴れ間が見えてきて、完全に晴れてしまいました。

 

晴れてGo!!
太陽が出ていればソーラーカーは元気に走るようになる。発電量が2000W級の芦屋大Sky Ace TIGAは無敵である。速度が上がることで増えるパンクリスクや、他車との速度差が広がるため追い越しの際など接触などが心配になる。この日は、最速で22分台のラップタイムを出し、16周回をこなした。

玉川大のホワイトド・ルフィンは朝方はバッテリに余裕が無かったようであるが、太陽が出てきたあとは快調に飛ばし、TIGAと同じく16周回を達成した。燃料電池と太陽電池のハイブリッド車のアポロンディーヌも燃料電池部門の中で一歩抜きに出た走行を見せた。

 

東海大SolspiritsのTOKAI S8は800Wの発電量であるため、芦屋大のようにはいかないもののバッテリ残量にものをいわせTIGAや玉川大のホワイト・ドルフィン、アポロンディーヌと同様に走り、15周回を達成した。今年は新人ドライバー4人など、不利な面も多かったのですが、ドライバーやピットクルーの習熟度が上がれば、紀北工業高と同等に走行できそうである。鉛バッテリーを搭載している中ではトップに位置し、比較的健闘した方であるといえる。来年の活躍が期待できそうである。

 

制御弁式鉛蓄電池は古河電池のFPX12170を2並列6直列にした72V-34Ahの組電池を使用。72Vと低めの電圧を採用しているのは、太陽電池アレイの分割数を稼ぐためである。モータはミツバと共同して企画したソーラーカー用アモルファスDDモータ。東海大翔洋高OBチームがアテネへ遠征した際にも使用されたモータである。平地を巡航するような秋田の大会にはアモルファスは非常に向いているようです。大径ロータの低速仕様と標準ロータの高速仕様の2種類を用意して臨みましたが、非常にがんばってくれました。

 

紀北工業高生産技術部の紀北Solarは、順位変動も無いことから、太陽電池の発電だけで走行した場合の速度がどのようになるかなど、データ取りを考えた走行を行ったようである。紀北Solarも15周回をこなした。車体も黄色いことから、ジャンクヤードのガメラとの直接対も見てみたいです。(今回の走りだとガメラに勝ちそうな感じです。)

 

リチウムイオン径電池
昨日は再輝のENAXさんのバッテリを紹介しましたが、今日は、まず紀北工業高のリチウムイオン電池から。このリチウムイオン電池は細川さんルートで入手したセカンドハンドの電池のようです。ENAXモジュールのものは、水色、肌色、そして灰色と性能を上げてきましたが、この電池はおそらく水色?ではないかと思います。芦屋大の使っているリチウムイオンポリマー電池は新品(新型)のようです。

 

トラブルも多かった3日目
朝方に降った雨のせいか、コース上で自走できなくなったソーラーカーが続出し、搬送待ちが4台となるなど慌ただしいようでした。こんな状態なので待ち時間が長いため、長野工科短大のFizzer 17は、パンクの修理のために3回ほど立て続けにマーシャルカーでパンク修理に挑むものの失敗し、自走して帰ってくることになりました。不運でした。

 

 

3日目総合結果

順位
クラス
No.
チーム名
車名
周回数
OT
1
J-F1
2
芦屋大学ソーラーカープロジェクト
芦屋Sky Ace TIGA
50
71
2
J-F1
1
玉川大学ソーラーチャレンジャーズA
ホワイト・ドルフィン
46
80
3
W-F2
53
紀北工業高校生産技術部
紀北Solar
45
89
4
FC-F2
211
玉川大学ソーラーチャレンジャーズB
アポロンディーヌ
43
91
5
J-F2
11
東海大学Solspirits
TOKAI S8
41
65
6
J-F2
18
北海道自動車短大
スリスVI
39
88
7
W-F1
19
再輝
ENAX
38
54
8
W-F1
55
青山学院大ソーラーカーPJ
AGU Aglaia
37
43
9
W-H1
80
JonaSun
Razarte JonaSun
37
110
10
W-F3
71

昭和第一学園高校機械研究部

チャレンジャー
35
89

 

やっぱり、秋田のソーラーカーレースはババヘラに限るね。それでは、まもなくDream Cupソーラーカーレース鈴鹿が始まりますので、鈴鹿サーキットでお会いしましょう。最後に、遠くまで写真を撮りに行ってもらった木村研究室の佐川君には、すばらしい写真が集めてもらったので感謝します。(k)

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