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Pheathon 2004も最終日となる5日目になりました。今日のLEG5はイテアの街からアテネへ戻るコース。スタートしてから一気に600mを登る難所が待っている。しかし、いままでもなんとかなったし、今日もなんとかなるだろうという気がしてきます。大きなトラブルがなければこのままアテネに着けるようなきがします。朝8:00のスタートを前にして、車体の整備を行っています。東海FALCONチームの大嶋くんは、根っからのソーラーカー好き。東海大翔洋高校を卒業し、九州東海大学ソーラーカーチームのネクステージを立ち上げた人物だ。最近ではミラクルでんちくんなどの製作に協力しているそうだ。どうしても「僕も出してくださいよー」と毎日お願いされるので、しかたなく紹介します。「ブレーキが引きずってまーす。」ということで、ブレーキの調整中です。朝からいきなりなんなんだ?というスタートとなりましたが、LEG5の紹介をします。
恐ろしいことに、何日か走っているとどんな坂が来ようともなんとか登れてしまうもんなんだ・・・、という事実が当たり前になってしまいます。一般の自動車とすれ違っても違和感無しです。事故さえなければ、意外と行けるんですね。我々東海FALCONチームのラリーセッションを、先導をしてくれるのはボランティアのステリオス(Stelios)。キムヒデよりも10cmくらい背が高いです。なかなかのナイスガイですが、最近、酒の飲み過ぎでおなかが出てきているのが悩みとか・・・。国が違っても同じような状況ですね。
今日最初のスペシャルステージSS9は、直線をしばらく走った後に、コーナリングをこなすダウンヒル。距離はスペシャルステージの中ではもっとも長い9.1kmのコース。やはり、トップスピードが140km/h以上と高い芦屋大のTIGAが有利です。トップスピードで言えばNuna2の方が170km/hと、速いらしいのですがコーナリング性能が違うようです。
SS9を終えてしばらく走ると、なんかどこかで見たような景色が見えてきました。米と小麦の差はありますが、秋田県の大潟村に似ています。しばらく走ると、いよいよ最後のスペシャルステージのSS10になります。
SS10は、高速道路の側道で直線ばかりの7kmのコースです。やはり最高速を持った車体が有利です。約5分間の間隔でスタートしていきます。
今日一番の山場はスペシャルステージでもなく、高速道路やアテネ市街地の走行だ。トラックなんかは遅いので抜いちゃいます。でも高速車線を走るほどではないので真ん中車線の走行です。東名高速をソーラーカーで走っているような感覚ですね。アテネ市街地は、いつも渋滞。でもふつうの車のように走行しました。
優勝は、芦屋大学のSkyAce TIGA。10ヵ所のスペシャルステージの合計タイムは33:02.01。ガリウムヒ素太陽電池を後ろ半分に貼っていますが、出力が数段上のソーラーカーを抑えました。
2位は、OSU/SunPower/SekisuijushiのMercury model S。裏面型太陽電池で有名なサンパワーと積水樹脂のスポンサードを受けたため、このようなチーム名と車名になったようです。ちなみにMercuryはサンパワー社の太陽電池セルの名称から付けられました。記録は34:29.16。TIGAに少しずつ差を広げられましたが、シリコン太陽電池のみのソーラーカーとしてトップになりました。
4位は、台湾の南台科大のApollo-IV。やっぱりプロトタイプを含めて4台目の車体なのだそうだ。ガリウムヒ素太陽電池、NGMモータなど搭載を搭載。どうやって情報を仕入れているの?とたずねると、代表のアイ先生は、ミシガン大学で隣の研究室がソーラーカーをやっていたそうで、そこからだそうだ。今後も目が離せないチームに成長しそうです。
6位には、アメリカのYale大学のTeam Luv Yale Solar RacingのJohn Leeが入った。23%のガリウムヒ素太陽電池にNGMモータを搭載。独自のテレメトリーシステムを搭載する。フロント1輪、リア2輪のレイアウトにもかかわらず、リアの左側のみのモータを付けている。なかなかいい感じのメンバーたちだ。
8位には、育英高専のサレジアンが入った。製作後、いきなりの実戦投入であったため、かなり初期トラブルが多かったようだが、なんとか後半は仕上がってきたように感じる。ドライバーの経験値も学生ということで、若干不足していた可能性もある。
同じアングルの写真ばかりで申し分けないですが、動くに動けないので、このまま続けます。逆光なのでけっこう、撮るのがきついです。10位は、サンレイク。NGMのSC-M150のマグネットが遠心力で吹っ飛び(というか接着不良で剥がれ)モータの復旧を試みるも、割れたマグネットでは、どうにもならず、ラリー初日はどうにもならなかった。しかし、Yale大学の予備モータSC-M100を借り、さらにマウントのための部材加工を、地元のPatras大学の人がやってくれたので、フィニッシュラインまでたどり着くことができた。ご苦労様でした。
時間も不足し、けっこう大変でしたがなんとかここまでたどり着きました。かなり、技術的な部分は省いちゃったので物足りなかったかな? もしかしたら、番外編も出るかも知れませんが、仕事がたまってしまったのでしばらくは無理そうです。それでは、長いレポートとなりましたが、これで一区切りします。アディオ!!アディオ!!(k) |
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