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キムヒデのテスト走行レポートinTOCHIGI 2003/04/15 20:00

2003年4月13日に、栃木県の某所で極秘?テスト走行会が行われました。宇都宮工業高をはじめとした栃木連合高校軍団とヨイショット!ミツバ、酒呑乃童子のみなさんがいるところに、今回はZDP&東海大が仲間入りさせていただきました。現場に着いてみると、なんとも立派なテストコースがあるではありませんか!!宇都宮工業高の生徒さんの誘導でコース内に入り、さっそくテスト走行の準備にとりかかりました。今回、ZDPの新型秘密兵器は「ミラクルでんちくん」。その名前だけは、WEM秋田のエントリーリストに出ているものの、その容姿やスペックはいまだ不明である。EVエコランやソーラーカーなどの業界では伝説となりつつある池上敦哉であるが、まだまだ見せます。

 

ひさびさの「でんちくん」シリーズ第3番目の作品である。「帰ってきたでんちくん」、「ハイパーでんちくん」、「エクストリームでんちくん」などの候補名が上がったものの、けっきょく「ミラクルでんちくん」に落ち着いた。さっそく写真を撮らせてもらおうとすると、厳しい報道規制が掛けられていて、なかなか全貌を見せてもらえない。こっそり中を覗いてみると・・・、

池上さんお得意の特殊電装社製のモーターが搭載されている。チェーンドライブの伝達効率はダイレクトドライブよりは落ちるというものの、何か秘策があるのだろうか? それとも「スーパーでんちくん」から載せ替えただけなのか・・・。そう言っているうちに「さて、ちょっと転がしてくるか・・・」ということで初走行。

「やばっ・・・・体が入らない。ちょっと、攻めすぎたか・・・。」このアングルからだと、「ミラクルでんちくん」はスーパーエナジー系の狭いトレッドを採用している模様だ。しかし、なかなかガードが厳しく、車体の全形を撮影させてもらえない。結果的に、池上さんのアップ映像ばかりになってしまい申し訳ありません。(もしかして本人はこれを狙っていたのか?)これでは、納得してもらえないので、バンクを走行中の「ミラクルでんちくん」のスクープ映像をお届けしましょう。

「調子は意外といいね。これでダメだったらどうしようかと、ここに来る前はちょっと憂鬱だったんだけど、まぁこれならまずまずかな。」そして、巡行中の消費電力を聞くと、えーっ!?と言うほど少ない。「計測器狂ってんじゃないの?」と思わず口にしてしまいました。一方、籾井くんのスーパーモスラは、昨年の2002WEMとほぼ同じ構成。消費電力を聞くと、これまた、えーっ!?というほど少ない。

この結果に、神奈川県某大学のK先生は「もう、新車を作るしかない・・・の・・・か・・・。」と落胆の表情を隠せない。しかし、ZDPのキムヒデとして気を取り直して取材を再開した。(本人だけは別人格として使い分けているつもりなんだけど。)まず、群馬県にある某自動車関連部品メーカー(って言ったところでミツバさんなのですけど)は新旧2台のUSO800をテストしていた。Hyperの方は、何気ない雰囲気の中に何か隠し持っていそうな雰囲気がプンプン。なんとなく、モーターのローター径が大きそうな雰囲気がありました。ということは、アレかなぁ・・・。旧型の方は、燃料電池を載せていましたが、装備が多いためアッパーカウルが半開きで走行していました。一度も止まることなく2時間は走れそうでしが、燃料電池&水素吸蔵合金ボンベの制御は難しそうに見えました。

 

おっ、こちらも注目の一品ですね。自らの運転をあきらめ、小型化を果たした車体が・・・。酒呑乃童子の櫛引さんによると、まだカウルは間に合っていないため、横風の影響を受けていたようですが快調そうです。リアは、こんな感じでキャンバーが付いていました。マクソンモーターによる左後輪駆動のようですね。

 

宇都宮工業高は、ソーラーカーを持ち込みミツバ製DDモーターのテストも行っていました。調子良さそうです。また、栃木の高校は自作DDモーターを搭載しているところも多数あり。恐るべし。

 

そんな中で、ミツバの齋藤さんから、「午後の2時間はみんなで走りましょう。」という草レースの提案が突然にあり、さっそく準備にとりかかりました。14:10に宇都宮工業高校の飯野先生のフラッグが振られ各車一斉にスタート。(ミラクルでんちくんは、フロントローの中央にいそうですが、どうしても姿をとらえることができません。)

序盤は、Hyper USO 800が飛び出し、その後をスーパーモスラが追う。スーパーモスラが徐々に速度を上げてHyper USO 800を抜こうかというときに、まさか?のパンク!?・・・。ミラクルでんちくんは、テスト用に持ってきた鉛バッテリーがFPX1250であったため、勝負を最後までやっても意味がないということで1時間でリタイヤ。その実力はベールに包まれたままだ。ここで、Hyper USO 800の独走態勢に入り、東海大のファラデーマジックが2周遅れながらも2位をキープ。

 

ここで、東海大チームに大異変が!!。ドライバーの菊田くんから「すみません、バッテリ残量を読み間違えました・・・。」という報告が・・・。うっ・・・、こうなったらバッテリを最後まで使え!!突然スピードアップ&アップしたファラデーマジックは周回遅れとはいえ、Hyper USO 800を追い抜く展開に。しかし、齋藤さんも譲らずスピードアップ。60km/h以上の速度で抜き返す。東海大の木村先生から、「全開で走れ!!」という指示が出て、さらに70km/hの速度で、Hyper USO 800を抜き返す。周回コースのバンクを初めて使いこなす展開に場内は興奮。16:10に2時間終了の合図があり草レースが終了。気が付くとファラデーマジックは80kmを走破していた・・・。Hyper USO 800も余裕を残して2周?程度先行。さすがです。秋田では、折り返しの際の減速&加速があるため、ここまでの記録は出ないと思いますが、まずまずの結果でしょう。さっきまで落ち込んでいた東海大の木村先生も、打って変わって表情が明るい。「もしかして、電流計はうちの方が狂ってんのかなぁ・・・。」

テスト走行を終えた後に池上さんから、「来週、秋田でテスト走行するんですけど、もちろん行きますよね?」との半強制的なお誘いが・・・。「別に・・・、情熱もぜんぜん無いんだけどね・・・。」

 

関連リンク:ヨイショット!ミツバHP 2003WEMin秋田 テスト走行レポ http://yoishot.hp.infoseek.co.jp/event/2003/030413/

 

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